コードギアスR2
0626話
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はそれに対処出来るというのを民衆に強く印象づけるんだ」
なるほど。星刻の狙いは分かる。分かるが……
「あの迎撃戦の映像だけでは足りないのか?」
あれだけ一方的な戦闘だったんだから、十分に民衆に対する印象は強いだろう。そんな風に思った俺の質問だったが、星刻は小さく頷いてそれに答える。
「確かにあの戦闘映像を見れば私達やシャドウミラーがどれ程の強さを持っているのかは理解するだろう。だが、直接その目で見る事によって更に印象が強くなるというのも事実なのだ。映像と生身では同じものを見てもその印象深さは変わるだろう?」
「まぁ、星刻がそう言うのならこっちは構わないが。レモンを始めとする他の部隊の者達に話を聞いた限りだと、俺達の被害はメギロートくらいだし。そのメギロートにしても予備が大量にあるから問題は無い。だが、現在の陽光の主力KMFであるガン・ルゥはどうなんだ? 俺達の方では後方からミサイルを撃ってたくらいで特にこれといった被害は無いが……」
「……うちの部隊は多少損害を負ったが、軽微なものだ」
「損害? 何でまた」
星刻から出た予想外の言葉に、思わず尋ね返す。
陽光の所持しているガン・ルゥは、その全てがミサイルランチャーを増設した機体となっている。その為、基本的には後方からの援護射撃が主任務であり、何となく尋ねただけの質問にそう返ってくるとは思っていなかったのだ。
だが、星刻は溜息を吐きながら苦笑を浮かべる。
「よく考えて欲しいんだが、俺達に協力してくれた軍人達は大宦官に対して多かれ少なかれ何らかの恨みを持っている者が多い。これはいいな?」
「まぁ、そうだろうな。実際、大宦官という存在があったからこそ新たな国を作ろうと……おい、待て」
つまりは、そういう事か?
「大宦官に対して恨みがある。そして陽光に進軍してきた部隊は中華連邦……即ち、大宦官の部隊だ。それに対して、後方からミサイルを撃ってるだけでは我慢出来なくなったと?」
その、あまりと言えばあまりの内容に頷く星刻。
「どこにも血の気の多い者はいてな。それがうちの部隊にもいた訳だ。……まぁ、大宦官達の行動を思えば無理も無いが」
「だからと言って、作戦を無視して周囲に突っ込んでいくとか……あり得ないだろ。特にガン・ルゥでとか」
「そうだな。本人も向こうの言い分を聞いていて頭に血が昇ったと反省してたよ」
血が昇る? なるほど、俺が挑発したみたいに挑発されたのか。それにしても気の短い奴という意味なら、他の部隊にもいそうだが……そんな報告は入っていない。
「まあ、とにかくだ。軍事パレードの件はいいな?」
「ああ、構わない。だが、どこでやるんだ? シャドウを始めとしてうちの機体は全長20m前後の物が多いぞ。一番小さいので
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