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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第359話】
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れた訳じゃなく、外部から何かされて暴走していたと言っていたが――。

 ……此方もまだ情報が少ない――とはいえ、日本へと進路を取ったのは偶然なのだろうか――それも、あの時俺達が居た旅館から直ぐ近くを通るような――。

 ……やはり情報が少なすぎる為、これ以上考えても意味がないと思い、俺は一旦福音暴走事件の事を頭の片隅へと追いやった。


「今回の狙いは銀の福音で間違いが無いでしょうね。 封印された機体を奪取してそれを使う――テロリストが考えそうな事ですね」

「……えぇ、そうね」


 そう短く返事をした楯無さんに、もしかすると俺の考え方は安易な考えなのではと思ってしまった。


「……まあそれはともかく、私も君も、ISを奪われたりしないように気をつけて――うふふ、まあ今のヒルトくんの機体は学園が用意した打鉄の改良型だから、先ず狙われないでしょうが……他の子は別よ? ヒルトくん、君が守ってあげなさい」


 まるで姉が弟に言うような声色で言う楯無さん。


「……皆を守れる程、俺は器用じゃ無いですし、強くも無いですよ?」

「うふふ、なら出来る範囲内で守ってあげなさい。 一人で出来る事なんて、たかが知れてるもの――織斑くんみたいに、皆を守るという高い目標ではなく、君自身の大切な人を守る様な目標を……ね? あ、その中に私も入れておいてね♪ ついでに私が惚れちゃう位のいい男にもなってね♪」


 ――楯無さんは俺が守らなくても大丈夫な気がしなくもないが、もし危機的状況に陥ったのならその時は……助けようと心に誓う。

 ――が、楯無さんに惚れられるぐらいのいい男ってのは無茶過ぎる。

 楯無さんは何と無くだが理想が高そうなイメージ――ラスボスみたいな。

 言えば怒られそうなので言わないが――と。


「あら、もしかして私が君に惚れないとでも思ってるのかしら?」

「え? ……そりゃまあ……楯無さんの理想はどんな人かは分かりませんが、有り得ないでしょ? 卑下するつもりではないですが、自分と釣り合いがとれるとはとても思わないですし」

「うふふ、それはどうかはわからないけど――私だって女なんだから、いつかは誰かの所に収まるものよ。 それが君の可能性ってのは否定できないじゃない?」


 それは確かにその通りだが、それを言ってしまうとどんな男子でも楯無さんの彼氏になれる可能性があるということになる。


「恋って、気付いたら落ちてるものよ? だから君の周りの女の子も、君の良さに気付いて好意を抱いてるんじゃないかしら?」

「…………」


 人の想いというのは計り知れないものだ、確かに気付いたら恋に落ちていた何て可能性もある。

 楯無さんの言葉に、俺は何も返せずに
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