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久遠飛鳥の異世界生活
早速タイトルが思いつかなくなったそうですよ?
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 彼女は、腰を90度に曲げてお辞儀をすると、

「どうか、どうか我々のコミュニティーを救って下さい!騙そうとしておきながら都合のいい話だとは思いますが―――

「そこまでだ黒ウサギ。俺たち三人で、既に話は纏まってるんだよ。『過去、箱庭最大規模の伝説的コミュニティー』だったんだろ?それを復活させる・・・何とも面白そうな話じゃねえか!」

 ヤハハと笑いながら、若干空気になっていた十六夜が告げる。耀と飛鳥も、共に頷いた。

「そ、それでは・・・!」

「ああ、任せておけ。俺たちが、”ノーネーム”を復活させてやるよ。」

「皆様・・・・・・!!!」

 黒ウサギは感動して、ボロボロと涙を流した。そして彼女が泣き止んだ数分後、ジンの待つ場所へと移動を開始したのだった。


☆☆☆


 二時間どころか、四時間以上も待ち続けたジンは、かなり疲れていた。

(・・・どうしよう。黒ウサギが帰ってこない・・・!)

 一緒に待っていた子供たちは二時間ほど前に、疲れて帰ってしまった。流石にそろそろ来るだろうと信じて待ち続けたジンだったが、今は地面に座って黄昏ている。

(もしかして、全く使えない人たちだったのかな・・・)

 次々と最悪の可能性が頭に浮かぶ中、聞こえてきた声にはっと顔を上げた。

「ジン坊っちゃーン!新しい方を連れてきましたよー!」

 黒ウサギと、女性二人が歩いてきていたのだ。

「ああ良かったよ黒ウサギ!あまりに遅いから、何かあったのかと・・・!で、そちらの女性二人が?」

「はいな。こちらの御三人様が―――」

 クルリ、と振り返り、カチン、と固まった黒ウサギ。

「―――え?あれ?もう一人いませんでしたっけ?ちょっと目つきが悪くて、かなり口が悪くて、全身から”俺問題児”!って雰囲気出してるのに、終始飛鳥様の強烈過ぎるキャラに隠れて影が薄かったお方が。」

 黒ウサギも、かなり毒舌である。あ、因みに、女性二人は既に服を着替えている。飛鳥は、またもや謎の鞄から取り出した深紅のドレスを。耀は服がびしょ濡れだったので、飛鳥が用意した蒼いドレスを。どちらのドレスも、二人の美貌を際立たせており、十六夜なんかはかなり褒めていた。
 実際、この二人だけで街を歩けば、ナンパが止まらないだろうことは請け合いである。

「十六夜君ならば、”ちょっと世界の果てを見てくるぜ!”って言って駆け出したとも。あっちのほうだ。」

 飛鳥が指さしたのは、空中召喚の際に見えた場所。

「な、何で止めてくれなかったんですか!?」

 詰め寄る黒ウサギに、

「何でも何も、彼に”あっちには水を司る蛇神がいるのだよ。『神格』持ちなので、勝てばいい物を貰えるから行ってきたらどうかね?景色
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