一話 科学の世界
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に争って取り組んでいる。
超能力とは異常なエネルギーを造り出すことができ、大量発電などが社会の大きな負担を大きく減らすことが可能なのだ。
それだけ超能力とは可能性を秘めている。
最近の社会は能力育成の模様が多く関わってきている。
そのため学校には「能力技術」という時間割が多く取られるようになった。
高校では能力全般の授業しかない国立学校や専門学校が出てきている。
その中の一つ。
「科学技術国立高等学校」(かがくぎじゅつこくりつこうとうがっこう)。
前のこの学校は理系の天才エリート校であったのだが、最近の経済の動きにより能力技術の育成のための高校になった。
能力が使えない一般人でもこの学校に入れば、必ず能力が使えるようになると言われ、多くの能力者や天才を生み出している。
最近の高校は学力より能力が優先され、能力技術がないもの・あるもので優劣が決められてしまうような実力主義になっている。いや、能力主義である。
そしてこれが今の世界。
超能力を技術化しようと全世界の動きが止まらない。
能力主義で優劣差別ができている。世界は大きく変わってしまっているのだ。
これが現在である。
・・・
ホトトギスが鳴き始め、青い色と朝の太陽の赤い光が混ざり合う空が壮大に広がっている。
太陽が登り始めてから、まだ時間は経っていない。
急に窓から太陽の光が飛び込んできた。
「ひろ!!起きろー!」
カーテンをバット開けたのは高校2年生になる姉の加奈。
朝にしては珍しく上機嫌でこちらを見ている。
「なんだよ・・・眠い・・」
明暗の差に目が眩み広翔は掛け布団の中に潜り込んだ。
まだ朝の5時であり、アラームが鳴っていない。まだ起きるには早い。
なにを張り切っているのか、と一瞬思った。
「ねぇねぇ、今日は入学式だよ?早く起きなさい?」
なんだか嬉しそうだ。
そうだ。
今日は美咲 広翔の晴れ晴れしい入学式である。
彼女が張り切っているのは同じ兄弟で同じ学校に一緒には行くとで、昔から弟思いの姉にはたまらない夢だったからだ。
中学生の時は違う学校だったため、昨日までは手続きでドタドタしていた。
姉は弟思いである。エゴイストが過ぎている。
行くのはエリートが集まる、科学技術国立高等学校。ーかがくぎじゅつこくりつこうとうがっこう
この学校は科学研究者を育成する日本最大の科学高校だったのだが、最近は経済の流れに飲まれて能力育成のための専門学校になっているのだ。
広翔は試験に受けたわけでは無く、特別能力生(特能生)と呼ばれるもので、この
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