暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第47話 嘘吐き全快!! まとめて拉致れるか?
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格的にも信頼出来そうです。
「修道院長は「サンドラです」……サンドラさんは、これから如何する心算なのですか?」
「分かりません。しかし、ロマリアの恐ろしさは知っている心算です」
何か人生を諦めてしまったみたいですね。なら生きがいを与えてやれば、裏切る様な事も無いでしょう。
「よろしければ、当家の領地で孤児院長をしてみませんか?」
「え?」
「私達が預かった娘達が、如何なるか見届けてください。私達が期待を裏切ったら、ロマリアに密告でもすれば良いのです」
驚いてますね。しかし顔には精気が戻って来ています。子供達を守ると言う使命感を持ったのかもしれません。サンドラさんはこれで良いとして……。
「こちらの2人は連れて行けそうですか?」
サンドラさんは少し考える様なそぶりを見せると、辛そうに首を横に振りました。
サンドラさんは、快く孤児院の管理を引き受けてくれました。彼女を信頼していない訳ではありませんが、念の為に残りの2人とも話そうとしました。しかし彼女の言うとおり、罵倒しか口にしてくれませんでした。仕方が無いので、サンドラさんを除く運営側の3人は、そろって修道院に置いて行く事にしました。
そのまま置いて行くだけでは旨みは無いので、色々とミスリードさせる情報を与えておく事にしました。いったん魔法で眠らせ、目を覚ましているのを気付かないふりをして様付で何人かの神官の名前を口にしました。そしてそいつ等の命令で動いた様にふるまいます。サンドラさんや修道女達とした話は聞かれていないので、そこそこ効果が望めるでしょう。ファビオの発案で、他にも色々とキーワードを仕込みました。内部抗争に発展したらいいなと、密かに思っていたりします。ちなみにファビオが、物凄く楽しそうにしていました。
修道女達は予定通り全員ついて来てくれました。迷っている子も居た様ですが、サンドラさんも行くと言うのが決め手になった様です。危なかったです。もし1人でも行かないなんて言われて居たら……。怖ろしい。
領地に無事帰還し、ジョゼットを養子にする件を家族会議で話し合いました。父上達は快く賛成してくれましたが、アナスタシアだけは良い顔をしませんでした。仕方が無いので「これでアナスタシアもお姉ちゃんですね」と耳元で
囁
(
ささや
)
いたら、簡単に丸めこまれてくれました。我が妹ながら単純過ぎて将来が心配です。
「そう言えばジョゼット」
「何?」
「髪の色は何色にしますか?」
するとジョゼットは、家族全員の頭を見て……。
「黒が良いわ」
まあ、そうですよね。ディーネが不服そうな顔をしていますが、見なかった事にしておきます。
「カトレア。お願いします」
「分かった
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