暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第47話 嘘吐き全快!! まとめて拉致れるか?
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くなっていました。(ああ。カトレアの狙いはこれだったのか)と、1人で納得していると袖を引っ張られました。犯人はジョゼットです。
「私は?」
「その髪色は目立つので、魔法で変えていただきます。ジョゼット様は養子となり、私の妹になる予定です。そうなると今後私は、兄としてジョゼット様に接する事になります」
ジョゼットが頷くと、気持ちを切り替えました。
「ちなみに少し狭いのを我慢すれば、全員乗れますよ。先程の条件が呑める人は引越しの準備です。食事が終わったら、私物をまとめてください」
私がそう言うと、修道女達は拍子抜けした様な表情をしました。蜘蛛の糸みたいな事はしませんよ。母上に殺されるし。
「修道院長は食事が終わったら、一緒に来てください」
食事が終り修道女達が部屋に戻るのを待ってから、眠らせた修道女を起こし育児室へ移動します。二度手間になるので、事情説明は育児室に居る修道女と一緒にした方が良いでしょう。育児室にはクリフとドナが待機していました。そして赤ん坊2人と、赤ん坊を見ていたと思われる年配の修道女が2人眠っています。
私が(修道院の運営者は、修道院長を含めて4人か……意外に少ないな)等と考えていると、クリフが先に口を開きました。
「この赤ん坊は如何しますか?」
「連れて行ってあげてください」「修道院長!!」
しかし私が答える前に、修道院長が口を開きます。
「良いのですか?」「駄目に決まってます。第一、こいつ等は……」
……五月蠅いです。先程まで暢気に食堂で眠っていたくせに。
「スリープ・クラウド《眠りの雲》」
話が進まないので、また眠ってもらいました。この様子から察するに、修道院長と違い彼女を連れて行くのはリスクが高過ぎる様です。母上の言葉の虚を突く様で難ですが、あくまで全員助けるのは“この修道院に預けられた修道女”だけです。運営側の人員を助ける義務も義理もありません。
……それよりも修道院長です。何故今更態度を翻したのでしょうか?
「……何故? と聞いても?」
「私も外の事はマチス司祭から聞いています。今がどれだけ不味い状況かもです。いえ、私が聞いていたよりもずっと酷かったのですね」
疲れた様に言う修道院長は、先程より老けこんで見えました。
「何故私達を信用したのですか?」
「貴方達が悪漢なら、食堂に居た全員を瞬時に眠らせる事も出来たでしょう。わざわざこのような芝居をする理由がありません」
あれ? 意外と冷静ですね。それに盲目ではない様です。眠っている2人(1人は既に除外)は分かりませんが、この人は惜しい人材だと感じました。突発的な事態に弱いみたいですが、修道院長を任されていたなら能力的にも期待出来ますし人
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