暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第47話 嘘吐き全快!! まとめて拉致れるか?
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行って」
十分予想された事態です。彼女達からすると、私達の存在は“蜘蛛の糸”でしょうから。そして上手くすれば、行程をいくつか省略出来ます。
「移動に船を利用しますが、部屋が手狭になってしまいます。よろしいでしょうか?」
「えっ? はい」
ジョゼットに了解をとります。そして他の修道女達も、目の色が変わりました。“蜘蛛の糸”に気付いたのでしょう。定員があると思えば、あぶれたくないと思うのが人情という物です。
「条件をいくつか呑んでいただければ構いませんよ。それは他の同行したい方も同様です」
アグラエを含む幾人かの修道女は、私の物言いに一瞬顔を顰めましたが直ぐに表情を消しました。警戒していますね。
「条件って何?」
「絶対条件として、当家から離れる様な事が無いようにしてください。もしロマリア神官に感付かれれば、彼等は新たなスキャンダルの発覚を防ぐ為に何をするか分かりません。当家も危機にさらされますが、何よりジョゼット様や他の修道女達が危険です」
私の言に納得したのか、何人かの修道女は頷いていました。
「それとジョゼット様と同条件での保護は無理です。当家も余裕が無い訳ではありませんが、無限にお金がある訳ではありません。働かざる者食うべからず。と言う訳で、一定以上の年齢の方は働いてもらいます。働き口の例で言うと、当家のメイド・孤児院の管理手伝い・当家所有の商館の手伝い等です。技能を覚えたいのなら、当家の方で支援します。ここに居る皆さんは貴族の子女……つまりメイジなので、その技能に魔法も含まれます。魔法を覚えれば可能性が広がりますよ。お給金も上がりますし、護身にもなります」
私が口にした条件が意外だったのか、全員キョトンとしています。もっとドロドロした事を想像していたのでしょうね。
「ちなみに当家の領地には、神官に不当に虐げられた者が多いので、神職関係の仕事は全くありません」
私がそこまで言うと、修道女の中に「メイドになるって事は、お手付きになるって事よね?」等と言っている耳年増が居ました。と言うか、メイド=使用人であって、メイド=愛人ではありません。閉鎖された世界だけあって、知識が物凄く偏ってます。
「そこ!! 早急に一般常識を覚える事も追加です」
「はい!!」
私が渋い顔をしながら突っ込みを入れると、突然右肩と掴まれました。振り返ると凄く良い笑顔のカトレアが……。
「手。出さないわよね」
纏ってるオーラが半端じゃないです。無茶苦茶怖いです。私はガタガタ震えながら、頷くことしか出来ません。
「なら良いわ」
解放されました。物凄く心臓に悪いです。私が脱力していると、笑いを押し殺す様な声が聞こえ、振り返ると先程まであった悲壮な雰囲気が無
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