暁 ~小説投稿サイト~
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第47話 嘘吐き全快!! まとめて拉致れるか?
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っていた事に、修道院長は驚いていますが今は無視します。彼女達が頷くの確認してから続けました。
「この修道院の維持費はロマリアが出していますが、元は娘を預けた高位貴族が出している寄付で賄われています。そしてこの修道院は、竜籠や船を使う事から膨大な維持費が必要です。それに合わせ、娘を預けた親達の寄付も莫大な額になります」
私が聖女と呼ばれている娘達を見ると、私の言葉に頷いていました。
「今まではそれで問題は起こりませんでした。しかしロマリアの神官が、トリステイン王国を滅ぼしかねない様な事件を起こしたのです。それも2回続けてです。悪い事をする犯罪者に“寄付をしたい”と、思う人が居ると思いますか?」
修道女達は真剣に私の話を聞いています。一方で修道院長は力無く項垂れていました。あの様子では、知っていた様ですね。
「答えは否です。ロマリアに収められている寄付は激減し、困窮する事になりました。それ自体は自業自得です。しかし潤沢な寄付から贅沢を覚えてしまった神官達は、それが許せませんでした。少ない寄付を取り合う醜い争いに発展します。そして彼らが目を付けたのが、膨大な維持費を必要とするこの修道院です」
私の話を理解した修道女の表情は、一様に引き攣っています。良く分かってない子供も居ますが……。私はポケットに入れておいたエンブレムを取り出すと、全員に見える様に掲げました。
「そ そのエンブレムは……」
声を上げたのは修道院長でした。どうやら彼女はこのエンブレムを知っている様です。誰も知らなかったら如何しようかと思いました。
「はい。ロマリアの神官が飼っている奴隷商が使っているエンブレムです。ゲルマニアからここに向かっている不審な船を見つけ拿捕した所、このエンブレムを付けていました」
私は“手にとって良く確かめろ”と言わんばかりに、修道院長へエンブレムを手渡します。
「当然神官達は、一度の失敗くらいでは諦めないでしょう。そして、第2波を止める者は……」
もう居ません。と、暗に言ってやりました。(最低最悪の屑になった気分です)そこで言葉を止め、もう話は終わりと言わんばかりに口を閉じました。修道女達の反応は、泣いたり震えたりと様々です。
後は船を移動する時間を利用して、“全員助けろと命令された時の為に、大型の船を用意していたのが無駄になったな”と言う内容の話を、ジョゼットに上手く聞かせれば次のステージです。
「では、ジョゼット様。別室にt……」
「待って!!」
その声の出所は、ジョゼットでも修道院長でもありませんでした。聖女の話をした時に、見られていた者の中の1人です。歳は20前くらいでしょうか?
「君は?」
「私はアグラエよ。去年ここに来たばかり。私も連れて
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