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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第47話 嘘吐き全快!! まとめて拉致れるか?
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。その表情を見た私は、他に抵抗手段が無い事を確信しました。

「ふざけるな!!」

「スリープ・クラウド《眠りの雲》」

 修道院長の隣に居た修道女(杖を持っていた人)が殴りかかって来たので、眠ってもらいました。

「抵抗しなければ危害は加えません。始祖ブリミルに誓いましょう」

 私の言葉に院長は、頷くことしか出来ませんでした。

「この修道院に入り込んだのも故あっての事。また、同様の理由で名乗らない無礼も許してほしい」

 私はそう言うと、ナイフを引っ込めました。修道院長の顔も若干ですが元に戻ります。

(レン。船を出してください)byギル

(了解じゃ)byレン

「ジョゼット」

 私がその名を口にすると、修道女達の目が1人の少女に集中します。灰色の髪をした少女は、訳が分からず動揺していました。

「えっ!? わたし!?」

 私とカトレアがその少女の前に移動します。私は少女の正面に立つと「レア」と、一言つぶやきました。するとカトレアが「失礼します」と言って、ジョゼットの首にかかる十字架型の聖具に手をかけます。

「そ それを外してはいけません!!」

 修道院長が止めようと声を上げましたが、カトレアは無視して聖具を外しました。途端にジョゼットの顔や髪が燐光に包まれ、その光がはじけます。そして残ったのは、別の顔をした鮮やかな青髪の女の子でした。

(これがジュリオに汚されてない綺麗なジョゼットか……)byギル

(ギル。余計なこと考えない。それから表現がなんかいやらしい)byカトレア

((主。吾らだけでは満足出来ぬのか?))byティア&レン

 酷い言われ様です。ちょっと感慨深かっただけですよ?

「そのお顔。何より、その鮮やかな青髪。間違いありません」

 私はそう呟くと、ジョゼットに跪き家臣の様に礼をとりました。カトレアも私にならい跪きます。

 状況が何一つ分かっていないジョゼットは、もう大混乱です。面白い位取り乱しています。

「ジョゼット様。この修道院は危険です。我々が安全な場所にご案内します」

 ジョゼットは混乱を通り越して、パニック状態です。思いっきり挙動不審です。

「待ちなさい。あなた達に何の権限があって……。それに危険とは聞き捨てなりません」

 修道院長が茶々を入れてきましたが、私は涼しい顔で立ち上がります。

「ジョゼット様のお父様からの命令で救出に来たのです。それに危険と言った意味は、貴方が一番良く分かっているのではないですか?」

 私の言葉に修道院長は、否定する様に首を横に振りました。よほど認めたくないのでしょう。まあ、それも仕方がありません。

「? まさか、知らないのですか? ……いえ その様子では
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