暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第47話 嘘吐き全快!! まとめて拉致れるか?
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し、私達に連絡を入れてきました。
(分かりました。ティアは人型になって、裏口に行ってください。突入後、食堂で私達と合流です)byギル
(了解じゃ)byティア
「全員配置についてください」
私の合図でクリフとドナは裏口に向かいました。私とカトレアは、一度礼拝堂に移動し入口を錬金溶接で固定すると正面へと移動します。
正面入口に到着すると、既に日は沈んでいました。
(ティア。そちらの準備は?)byギル
(とうに出来ておる)byティア
(では、作戦開始です。カトレア。行きますよ)byギル
(ええ)byカトレア
音を立てない様に扉を開け、中に入り込みます。正面玄関は石造りで音が響きそうなので、慎重にゆっくり進みました。その所為か多少時間を食いましたが、無事に食堂前に到着出来ました。
(主)byティア
食堂に突入しようとした所で、ティアが合流して来ました。
(クリフとドナは? そちらは大丈夫なのですか?)byギル
(こちらに居た修道女は《眠り》で無力化済みじゃ。後始末は2人に任せて来たのじゃ)byティア
仕事が早いですね。
(こちらはこれから突入です。先ず私がインビジブルマントで姿を隠し入り込みます。カトレアとティアは、私が合図したら堂々と入って来てください)byギル
(分かったわ)byカトレア
(了解じゃ)byティア
私はインビジブルマントを被ると、音をたてない様にノブをまわし、まるでちゃんと閉まって無い扉が風で開いたかのように開きます。扉付近に居る数人の修道女が、扉が開いた事に気付きましたが、さほど気にしていない様です。私はフライ《飛行》によるホバー移動で、修道院長(杖や寺院への通信手段を持っている可能性が高い人)の傍らまで移動します。
(準備完了です。入って来てください)byギル
カトレアとティアが入って来ると、食堂がシンと静まりかえりました。
「貴方達は何者ですか?」
修道院長が立ち上がり訪ねました。しかしカトレアは、黙ったまま杖を抜き一歩前に出ます。
「!!!?」
修道院長とその隣の修道女が、反射的に杖を抜きます。しかし魔法を使わせるほど私は甘くありません。2人の杖を切り落とします。
「えっ!?」「何が?」
修道院長が慌てて杖を捨て、ポケットの中に手を突っ込もうとしました。私は手早くマントを脱ぎ棄てると、その手を掴み首筋に後ろからナイフを突き付けます。
「何時の間に!?」
抵抗を止めたのを確認すると、私は手を放しポケットの中を確認します。出て来たのは……。
「指輪? ……通信用のマジックアイテムか」
指輪を取り上げられると、修道院長の顔が真っ青になります
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