暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第47話 嘘吐き全快!! まとめて拉致れるか?
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蜜に群がる蟻の如く集まって来るでしょう。
そうなると、ジョゼット達の存在が明るみに出る可能性もあります。そうなれば、新たなスキャンダルを恐れる神官は如何言う行動に出るでしょう? 蜜を独占しようとする外道神官が居れば、私が最初に懸念した事につながります。
まあ、如何転んでも碌な事になりません。それに思ったより猶予も無さそうです。
「ファビオと合流次第、救出を行えるようにしますよ」
私はそう宣言すると、明日から如何動くか作戦会議を始めました。
グラヴィルに到着して3日が経ちました。
調査の方は順調なのですが、決して安心出来ません。私の想像以上に不味い状況が発覚したからです。
ハルケギニアに存在するロマリア関係の施設は、大小に関わらずロマリアから援助を受けています。当然昨今の寄付激減で、援助額の大規模な見直しが行われました。
ここまでは私の想定内ですが、そんな中で膨大な維持費を使うサンドウェリー寺院は私の想定以上に目立って居た様です。それに追い打ちをかけたのが、セント・マルガリタ修道院の支出が増え、逆に寺院の予算が増額された事です。修道院の維持には地形の関係で、竜籠や(空を飛ぶ方の)船が必要なのですが、風石の値上がりに対応出来なかったのです。(風石の値上がりは、大隆起阻止の為に地下の風石除去で産出量が低下したのが原因)
それが原因で現在グラヴィルは、サンドウェリー寺院を調べに来た神官が現在進行形で増えています。調査員らしき商人も増え、村では神官と商人があふれると言う異常な光景が広がっています。
(急がなければなりませんね。しかも原因の一端は、私……か)
私はファビオと合流次第、作戦を決行する決意を固めました。
更に2日経って、ようやくファビオ達が到着しました。
私達は宿を引き払い、港でファビオ達が乗って来た船に乗り込みます。
「首尾は如何ですか?」
船長室に入りサイレントを掛けると、早速報告を聞きます。
「はい。乗組員はドリュアス領外で、信頼出来る者に入れ替えました。多少手間取りましたが、この船の(空を飛ぶ船を海上船に)偽装の方も完璧です。ゲルマニアの職人は腕が良いです。風石も予定量を購入出来ました。……ちなみに、これが明細です」
ファビオが最後に私から目を逸らしたので、とても嫌な予感がします。
明細を受け取り金額を確認すると、思わず「ゲッ」となる様な金額が書き込んでありました。特に風石の値段が洒落になっていません。
「ファビオ。この金額は……」
「やはり問題となるのは風石です。価値の上昇で管理が厳しくなり、売買履歴を偽装するとなると……」
「確かに“多少の出費は目をつぶる”と言いましたが、それに
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