暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第47話 嘘吐き全快!! まとめて拉致れるか?
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きゅうきょ》実行する事になったので、女性の人員をそろえる時間がありませんでした。一応ティアが居るには居ますが、ティアに年頃の少女の機微を分かれと言う方が無理です。現地に居る草も女性と言う話ですが、会った事が無いのであてに出来ません。

「それは暗に自分も連れてけ……っと、言う事ですか?」

 思いっきり頷かれました。しかし決して悪い事ばかりではありません。女性が2人より3人の方が彼女達の警戒を軽くする事が出来ますし、同じ(人間の)女性のカトレアなら彼女達の機微にも敏感でしょう。そして何と言っても、カトレアの人を見る力は大きな武器になります。

(断れる理由がありませんね。ヴァリエール家や学院云々(うんぬん)では、カトレアを説得する事は出来ませんし……)

 結局私は頷くしかありませんでした。

「ところでレンは如何したのですか?」

「ギルと会う直前に魅惑の妖精亭に送ったわ」

 ニッコリと笑いながら答えるカトレアに、ちょっとだけレンを不憫に思ったのは秘密です。……カトレアにはバレバレでしょうが。それにしても“行かせた”じゃなくて“送った”と言った事に、怖いと感じる私は変なのでしょうか?

「ギル? 如何したの?」

「な なんでもありません」

 私はカトレアを直視出来なくて、思わず目を逸らしてしまいました。



−−−− SIDE ファビオ −−−−

 ギルバート様の出発を確認して、報告書を提出する為に私達は王宮へと向かった。

 王宮に到着しギルバート様の名前を出すと、有無を言わせない勢いで謁見の間へと連行される。

(これはギルバート様の勘が当たったかな)

「面を上げよ」

 陛下の許しを得て顔を上げた。陛下の左隣りに、ヴァリエール公爵とアズロック様も居る。3人に共通している事は、入室してきたメンバーを見て僅かに動揺した事だ。

「此度の事件解決、大儀であった。褒めてつかわす」

「はっ!! 身に余るお言葉をいただき、恐縮に存じます」

 定型の挨拶を交わし報告書を提出する。謁見はそれだけで終わり、退出するとアズロック様が追いかけて来た。

「ファビオ。ギルバートは如何したのだ?」

 アズロック様の表情は引き攣っている。これは逃げられた事に感づかれたかな?

「ギルバート様は奴隷商が、ある修道院の襲撃を計画している“可能性がある”と言う報告を受け、確認に向かいました」

「奴隷商が?」

 渋い顔をするアズロック様に、頷いて肯定する。

「何故私に報告しなかった?」

「“可能性がある”だけで、確認が取れてないからです。必要なのは真偽の確認ですが、早急に対応しなければならない場合を考え、ギルバート様は自ら行くと言って先程立たれました。
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