第3章
月光校庭のエクスカリバー
第62話 聖剣来ます!
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ーシアがいるのは危険だと判断し、アーシアだけを部屋に行かせ、他はリビングに残った。
「……で?」
「ん?」
「……わざわざ懐かしの幼馴染みに会う為だけに日本に来た訳じゃないんだろ?」
俺が質問すると、青髪の女性が口を開いた。
「……その口振りから察するに、君は…いや、君だけじゃなく彼女達も、隣の彼が悪魔だと言う事に気付いているようだな?」
「……まあな」
俺は特に気にする事もなく答えた。
それにしても、彼女の横に置かれてる布に巻かれた物を見る。
イッセーもそれを見ているが、物凄い冷や汗を流していた。
その反応を見るかぎり、あれはおそらく聖剣だろう。
「……それよりも答えろ…何故教会関係者がこの町にいる?……しかも聖剣使いがだ…」
「ほおぉ、これが聖剣だと気付いると言う事は、君はただの一般人と言う訳ではなさそうだな 」
青髪の女性が笑みを浮かべながら告げる。
「え〜と、もしかして貴方、この町にいる悪魔の方とご関係が?」
今度は黒髪の女性が話し掛けてくる。
「……友好的な関係を築いている」
「でしたら、その悪魔の方がたぶん話されると思いますよ。もしかしたら明日、会う事になるかもしれませんし。あ、私、神田ユウナって言います」
黒髪の女性…神田ユウナが名乗る。
「ところでイリナちゃんって、男の子に間違えらるくらいだから相当やんちゃだったんですか?」
「ちょっとユウちゃん!?」
「まあ、相当なやんちゃ坊主だったな。イッセーだけじゃなく他の男子も間違えてたくらいだし、ぶっちゃけ俺は女子だって分かっていたが、正直「コイツ本当に女子か?」って疑っちまったからな」
「ちょっと明日夏君!?女の子に向かって坊主って酷くない!あと疑うって私そこまでやんちゃだった!」
「当時のお前の印象はそんな感じだったな」
「もう、間違えてたイッセー君もだけど、明日夏君も酷いよ…」
「うふふ、本当に仲良かったんだね」
この神田ユウナと言う女性、教会関係者のわりに俺達が悪魔と悪魔に関わりのある者達であるにも関わらず、やけにフレンドリーだな?
「ところでその娘達って…」
「ああ、コイツは俺の妹で後の二人はお前と入れ違いで俺達が会った…要するにお前と同じ幼馴染みだよ」
「へ〜」
イリナは興味深そうに千秋達の事を見ていた。
「おい、二人とも、そろそろ行くぞ。あまり長居する訳にはいかないだろ」
ほとんど会話に参加せず黙っていた青髪の女性がおいとましようとイリナと神田ユウナを急かす。
「ああ、待ってよゼノヴィア!それじゃあねイッセー君、明日夏君♪」
「それではまた明日、会えたら」
三人はそのままイッセーの家を後にした。
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