第3章
月光校庭のエクスカリバー
第62話 聖剣来ます!
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
嫌な感じ……」
(嫌な感じ?……まさか!)
「嫌な感じってどんな!」
「……何て言うか…体中から危険信号が出てる感じだ……この感じ、前にも感じた事がある…」
「……前にも?」
「アーシアと出会って、教会に案内に案内した時……それと…フリードと出会った…ッ!?」
「イッセー!」
俺とイッセー、事態を察した千秋はイッセーの家へと駆け出す。
イッセーとアーシアが感じてたのは悪魔の聖なる力に対する危険信号だった。
つまり、今イッセーの家に教会関係者が来てる。
理由は様々だが、最悪なのは悪魔の関係者に対する攻撃行為だ!
今イッセーの家にはイッセーの母親がいる。
俺達は玄関のドア開け、警戒しながら中の様子を伺う。
すると、おばさんの楽しく談笑する声が聞こえてきた。
俺とイッセーは怪訝に思いながらお互いに目を合わせると、警戒心を解かずおばさんの声が聞こえるリビングに向かう。
中の様子を伺うとおばさんが見知らぬ女性三人と談笑していた。
三人の特徴はそれぞれ栗毛のツインテール、青髪に緑のメッシュのショート、黒髪のポニーテールと言う髪型で三人とも白いローブを着込んでいた。
雰囲気から間違いなく教会関係者…。
「あらみんなお帰りなさい。それからいらっしゃい明日夏君、千秋ちゃん。どうしたのみんな血相を変えて?」
俺達全員警戒心を抱いてるせいかかなり強張った表情をしてるらしい。
まあ、当然警戒心を解けるはずもなく…なんて思っていると、栗毛の少女が口を開いた。
「久しぶりだねイッセー君、明日夏君」
『え?』
「あれ、覚えてない?私だよ?」
そう言って微笑む栗毛の女性。
「……え〜と〜…」
イッセーは未だに分からないようだが、俺はなんとなく察し始めていた。
教会関係者で栗毛の髪…そんな知り合いは一人しかいない。
「……お前、イリナか?」
「せいか〜い♪」
「ええ!?イリナって、紫藤イリナの事か!」
「そうだよ〜♪」
そう、彼女は俺とイッセーのもう一人の幼馴染みである紫藤イリナだった。
「この頃は男の子みたいだったけど、今はこんなに女の子らしくなっちゃって、母さん見違えちゃったわ」
おばさんが当時の写真を見せながら言う。
「……俺この子の事本当に男の子だと思ってた…」
「まあ、あの頃かなりやんちゃだったし…」
……確かに、そこいらの男子よりもやんちゃ坊主だったなコイツは…。
「でも、お互いにしばらく会わない内にいろいろあったみたいだね。本当、再会って何があるか分からないものだわ♪」
この様子、イッセーが悪魔だと言う事に気付いてるな。
その後、特にこれと言った事態に発展せず、しばらくするとおばさんが「私はもう十分話したから」と言い、幼馴染み同士で積もる話もあるだろうと席を外した。
俺達は元教会関係者であるア
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ