第3章
月光校庭のエクスカリバー
第62話 聖剣来ます!
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てな…」
「……そうね。私もそう思うわ…」
さっきまでの和気藹々した雰囲気が一気に暗くなる。
「……あの子を見つけた時にはすでに瀕死だったわ。でも、一人逃げ延びたあの子は瀕死の状態でありながら、強烈な復讐を誓っていた。……その強い思いと力を悪魔として有意義に使ってほしいと私は思ったの…」
「……それで部長が木場を悪魔に…」
そして、ここ最近まではその部長の想いに応えて生きていたが、あの写真を見て、聖剣…エクスカリバーへの強い復讐心で再び心を満たしてしまったと言う事か。
「……昨日も言ったけどしばらく見守りましょう。今の祐斗はぶり返した復讐心で頭がいっぱいになってるでしょうから…」
……確かにそんな状態の奴に何を言っても聞く耳を持たないだろうからな。
……だが、不安が一つあるとすれば木場が復讐を果たす為に部長の下から抜け出す…つまりはぐれになる可能性がある事だが、実物のエクスカリバーを見れば起こりかねないが、写真に写っていた聖剣を見たぐらいでは流石にそこまでの行動は起こさないだろう。
コンコン。
部室に誰かが来たようだ。
「どうぞ」
「お邪魔します」
「生徒会長と副会長?」
入ってきたのは会長と副会長であった。
「リアス、緊急の話があるの。今から私の家まで付き合っていただけません?あそこなら誰にも干渉される事はありませんし」
「……相当込み入った話のようね…」
「……ええ、相当に…」
「……分かったわ」
緊急のそれも相当込み入った話…。
俺はふとあの神父の遺体の事を思い出す。
(……まさかあれと関係あるのか?)
「で、話と言うのは?」
「今朝、五人の教会関係者が接触してきました」
「接触?」
「この町に入ってくるのは久しぶりね。それで目的は?」
「リアス、貴女との会談を願い出てきたのです」
「教会関係者が悪魔に!?なんの冗談よ!……かなり厄介事なのは間違いなさそうね…。それでなんと答えたの?」
「受けておきました。明日の放課後、貴女の部室を訪ねてくる予定です」
「ええ!?ちょっと…」
「……ただ、一つ気になるのが…」
「?」
「接触してきた五人の内、二人は聖剣を携えていました」
「聖剣を!……聖剣を持つ教会関係者…それもこの町に……この町にいた教会の……ッ!?まさか!ごめんなさいソーナ、すぐに戻らなくては!イッセー達が危ないわ!」
「緊急の話って何なんだろうな?」
帰路につくなか、イッセーが聞いてきた。
「さあな。明日あたりに部長が話してくるんじゃねえか」
「それもそっか…ッ!?」
「イ、イッセーさん…」
家に近くまで来て突然、イッセーとアーシアが表情を強張らせた。
「どうした二人とも?」
千秋達も疑問符を浮かべていた。
「……お前らは分からないのかよ?……この
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