第3章
月光校庭のエクスカリバー
第62話 聖剣来ます!
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燕…」
「何よ!」
「その位置で蹴りを出せばイッセーにスカートの中が丸見えだぞ?」
「……ッ!?」
……明日夏の言う通り、蹴りを出すたびに柄物のかわいらしいパンツが見えてしまっていた。
燕ちゃんがスカートを押さえ、今度は羞恥と怒りで顔を真っ赤にし、涙目で睨んできた。
「………見たの!……」
「……え〜と…」
……うん、ここは変に誤魔化すよりも正直に言った方がいいだろう。
「………うん見た……」
「……ッ!?………このぉ……」
「ちょっと待って燕ちゃん!今のは不可抗力…」
「ドスケベがッ!!」
「グヘァッ!?」
一気にジャンプで俺の目の前まで翔んできた燕ちゃんのジャンピングハイキックをもろに顔面に喰らってしまった。
……ちなみにこの時、蹴りが当たる瞬間にまたスカートの中身が見えた。
「……そう言えば部長、木場はどうしたんですか?…」
燕に蹴られた所をアーシアに治療してもらっているイッセーが、木場が部室にいない事が気になったのか部長に聞く。
「……祐斗は今日、学校を休んでいるわ」
「ッ!?……部長、昨日の話と何か関係があるんじゃ?」
「………」
イッセーの問いかけに部長は黙ってしまう。
「教えてください部長!木場と聖剣になんの関係があるんですか?」
「………祐斗が聖剣計画の生き残りと言う事は話したわよね…あ、明日夏は…」
「……千秋から聞いてます」
「……そう。……話を戻すわ。祐斗以外にもエクスカリバーと適応する為、何人もの子供が育生されていたの」
「え?」
「現在、聖剣エクスカリバーと呼ばれる物は七本存在しているからよ」
「七本!?」
「本来の聖剣エクスカリバーは大昔の戦争で四に散してしまったの。その破片を教会側が拾い集め、錬金術で新たに七本の剣に作り替えたって訳」
「木場はその剣を扱えるって事ですか?」
「……いや、使えないな」
「え?」
「もし使えていたら、今頃教会の聖剣使いとして部長達と敵対しているはずだ」
「って事は…」
「祐斗だけでなく、同時期に養成された全員がエクスカリバーに適応できなかったらしいわ。……計画は失敗に終わったのよ。そして…」
「……計画の主導者は木場達を処分した…ですか?」
「……その通りよ明日夏」
「処分ってまさか…」
「……言葉通りの意味だ」
「ッ!?」
「そんなッ!?主に仕える者がそのような!」
「……悪魔は邪悪って言ってる割には自分達がやってる事の方が邪悪じゃない…」
『………』
教会の奴らの行いにイッセーとアーシアは驚愕し、燕は吐き捨てるように言い、千秋と鶇は顔を嫌悪で歪ませていた。
「……兄貴が言ってたな…本当に邪悪なのは自身の悪意で何かを踏みにじる事…そして正義も時には悪意にもなる…そこに悪魔や人間…種族なんて関係無い…っ
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