第3章
月光校庭のエクスカリバー
第62話 聖剣来ます!
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小猫ちゃんに至っては結構乗り気であった。
「……何よ、その意外だなって顔は?…」
おおぅ、燕ちゃんがジト目で睨んできた…。
「ああいや、燕ちゃんって確か、あんまり騒がしい所って嫌いだったはずだなあって…」
燕ちゃんも鶇さん同様に騒がしい所はあまり好まない。
……まあ、理由はそれぞれ違うんだけど。
「……そ、それはそうなんだけど…」
……なんか顔を赤く染めて呟いていた。
「……なるほど、だいたい分かった」
……明日夏はなんか分かったようだ。
「要はアレだろ、お前は…」
「ちょッ!?いきなり何言い出すのよ!」
燕ちゃんが慌てて明日夏の言葉を遮る。
「?たまにはそう言う所に行くのも悪くないって思ったからなんだろうと言おうとしたんだが…」
「え?」
「何言うと思ったんだ?」
「え!?……あ……あうぅ…」
燕ちゃんがまた顔を赤く染めてして俯いてしまった。
そして俺達は見逃さなかった…。
燕ちゃんのそんな光景を見て、黒い笑みを浮かべている明日夏を…。
「ああ、これは…」
「……うん」
「……またですね」
うん、また明日夏が燕ちゃんを弄りだしたのだ。
明日夏は事あるたびに燕ちゃんを よく弄ってる。
明日夏曰く「反応が面白い」だそうだ。
ちなみに鶇さんも「反応がかわいい」って理由で明日夏と一緒に弄る事がある。
無論、燕ちゃんもやられっぱしなのは嫌なのか弄り返そうとするんだけど、如何せんその手の話術対決では鶇さんはともかく明日夏の方では明日夏の方に軍配があって、いつも返り討ちにあっていた。
そんないつもの光景を見ながら歩いてると部室に到着した。
「ちわーす」
俺を先頭にみんなで部室に入る。
「いらっしゃい。どうしたの燕?顔が真っ赤よ?」
部長が入ってきた俺達を見て挨拶をした後、燕ちゃんが顔を赤くしているのに気付いて聞いてきた。
「え〜と、いつものです」
「ああ、なるほどね」
俺がそう答えると、部長も理由を察したようだ。
「あらあらうふふ、私も参加しましょうかしら?」
ああ、朱乃さんがSな顔をして呟いていた。
「ッ!?お願いだからやめてください!」
燕ちゃんは必死に朱乃さんに懇願する。
これ以上弄ってくる相手が増えるの(ましてやドSの朱乃さん)は勘弁願いたいようだ。
「そうですよ副部長、やめてください」
『え?』
普段から弄っている明日夏が何故かやめるように頼んでいた事に俺と燕ちゃんは思わず素っ頓狂な声を出してしまう。
「コイツを弄っていいのは俺だけです」
「って!ザケンじゃないわよ!!」
燕ちゃんが顔を怒りで真っ赤にして明日夏にハイキックを繰り出す。
明日夏は黒い笑みを浮かべながら蹴りを避ける。
うん、本音もあるけど、ほとんど弄る為に言ったな。
……て言うか…。
「おい、
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