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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第8話 VS魔剣 
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「キンジ先輩!!」


「いや、もう終わりだよ」
しかし、遠山先輩はまだ余裕だ。
「何……?」
「キンちゃんに! 手を出すなああああ!」


誰かがこちらに駆けてくる。あれは……星伽先輩!? つーか鬼のような形相でこっちに来てる!? アカン、怖すぎる!!
そして、ジャンヌの持っているデュランダルめがけて──


「──緋緋星伽神──!」
下から上への居合切り。
緋色の炎と共に抜き放たれたその刃は、デュランダルを焼き切り、天井にまで炎を巻きあがらせた。


ドガアァァァァァン!
世界は緋色に染まる。
自慢の剣が折れて戦意を失ったのか。その光景に、ジャンヌはただ立ちすくしていた。そして……。

「デュランダル!! 逮捕よ!!」
神崎先輩がジャンヌに手錠かかける。





その後、ジャンヌを教務科に引き渡した後……


「キンジ先輩、ありがとうございました!!」
「遠山先輩、助かりました」
雄一と共に遠山先輩の礼をする。


「いや、気にするな。それにお前たちだって助けてくれただろう? お互い様だ」
そう言うと、遠山先輩は去っていく。


「キンジ先輩かっこよすぎる!! あ……サインもらうの忘れてた!! キンジ先輩〜!!
 待ってください〜!!」
雄一は遠山先輩の後を急いで追いかけて行った。

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