暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
24 久振〜Girls pursue each of the goals.
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「ああ、ロミオ様、ロミオ様! なぜあなたは、ロミオ様でいらっしゃいますの??」
ただ、さっきみたいに人形は喋らず台詞は全て彼女が喋っていた。上海と蓬莱は終始シャンハーイホウラーイと言っていたので彼女の操る人形は言語は話せないのかもしれない。
「僕を恋人と呼んでください。さすれば新しく生まれ変わったも同然、今日からはもう、ロミオではなくなります」
でも、その事が気にならなくなるぐらい人形の動きが細かく、イキイキしている。
やがて物語が終わりに近付き、ジュリエットが薬で仮死状態になっていることに気付かず、ロミオは自殺してしまった。その時、俺は何となくエリーに貰った『死んだふりが出来る薬』を思い出した。
そして仮死状態が終わって目を覚ましたジュリエットはロミオが自殺したことを知り、ロミオの後を追ってロミオの短剣で自殺した。
「こうして、事の真相を知って悲嘆に暮れる両家は、ついに和解するのでした」
パチパチパチパチパチパチ
………………………………………
……………………………………
…………………………………
「ねえ、ちょっと」
「ん?」
劇も終わり、そろそろ紅魔館に帰ろうとしたときに劇をしていたアリスに呼び止められた。
「貴方たちは人形に興味があるの?」
「いや、君の人形を操る技術には興味あるけど、正直人形には…」
「あら、ごめんなさい。てっきりそうだと」
まあ、言っちゃ悪いがチャリティーか人形に興味がないと普通見に来ないよね。
「人形がどうかしたのかしら?」
「あ、えっと、私は完全自立型の人形をつくるのが目的なの」
なるほど、お爺さんお婆さんなら兎も角、俺らみたいな人がわざわざ人形劇を見に来るような人形好きなら何か知っているかも知れないと思ったのか。
「それで声をかけたってわけか」
「そうよ。人形には興味なかったのに見に来たってことはチャリティーかしら?」
「いや、違うわ」
「え?じゃあなんで…」
「この街の街長にチケットを貰ったんだよ」
「アイツ達とは小さいときからの知り合いなの」
「へぇ。そう言うこと」
銀時計を確認すると、そろそろ紅魔館で食事の時間に近付いていた。レミリア達を待たせちゃ悪いし、ここらで帰るか。
「あ、そろそろ俺達は帰るね。飯があるから」
「引き留めてしまってごめんなさいね。ええっと…」
「明希・ヘルフィ・水原。明希でいいよ」
「パチュリー・ノーレッジ」
「明希にパチュリー。今日はありがとう」
「いやいや。アリスの人形劇凄かったよ」
「目的達成できればいいわね」
「ふふ、ありがとう。それじゃさようなら」
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