暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
24 久振〜Girls pursue each of the goals.
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復興したわね」

しかしお調子もののこいつらが街長ねぇ。……なんかやらかしそう。

「それほどでもないさ」「人を元気付けるために色んなことをしたなぁ」
「例えば?」
「ロケット花火大会とか」「枕投げ大会とか」

すでにやらかしてました。

「大変だったんだぜ?」「特に片付けが」

そりゃそうだろう。街中の花火の燃えカスやら飛び散った枕の中身を掃除するんだから。

「おお、そうだ」「ほれ、これ」

そう言ってレイレウは二枚のチケットを取り出した。

「これは?」
「街の復興する予算のためのチャリティーイベントのチケットだ」「余ったからやるよ。二人で見てこい」
「おー、ちゃんと街長らしいことしてるじゃん」
「「お前、俺たちを何だと思ってるんだよ…」」
「そりゃねぇ」「やんちゃなお調子もの」
「「真似してまで言うことか!」」

俺とパチュリーはレイレウの真似をして言ってやった。

「おっと」「そろそろ時間だ」
「そうなの?」
「わりぃな」「これでも忙しいんだ」
「そう、また会いましょう」
「「それじゃな」」
「「お前ら(貴方たち)こそ頑張れよ(りなさいよ)」」

………………………………………
……………………………………
…………………………………

レイレウに貰ったチケットでチャリティーイベントにやって来た。
悲しいがチャリティーイベントにはあまり人がいなかった。来ているのはお爺さんお婆さんばかりで若いのは俺たちぐらいなものだった。まぁ、来ない人の気持ちはわかる。

俺とパチュリーは最前席に座った。

開演時間になると金髪で肌の色は薄く、一見すると人形のような姿をしていて?、青のワンピースのようなノースリーブに、ロングスカートを着用し、その肩にはケープのようなものを羽織っており、頭にはヘアバンドのように赤いリボンが巻かれている女性と、同じような服装をした宙に浮いた二体の人形が出てきた。

「今日はお集まりいただき、ありがとうございます」
「シャンハーイ!」
「ホウラーイ!」
「私はアリス・マーガトロイド。この子達は上海と蓬莱です」
「シャンハーイ!」
「ホウラーイ!」
「先日は沢山の魔法使いが亡くなり、同じ魔法使いとして悲し……」

綺麗な子だなぁ。勿論、パチュリーが俺の中では一番だが。しかし、あれどうなってるんだ?人形が喋ったぞ?魔法を使って操ってるのはわかるけどそれ以上は何もわからん。

「……ます。それでは『ロミオとジュリエット』の人形劇をお楽しみ下さい」

マーガロイド…違ったっけ?呼びづらいからアリスでいいや。
アリスが操る人形はとても凄かった。人形は劇用と言うより、子供が遊ぶようなゴスロリ人形だがまるで生きているかのような動きをする。
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