25話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ジでレリックが壊わすことだった。それは成功しヴィヴィオは基の姿に戻ることができた。
(仕方なかったとはいえ、スターライトブレイカーをくらうことなったヴィヴィオには深く同情し、退院してから一週間のヴィヴィオの我が侭を可能な限り聞いてあげた夕だった)
「ほれ、あっちにケーキ があるから行ってきな」
「ケーキ〜!」
ヴィヴィオは走りさっていった。その後は三人娘や守護騎士の相手をしてパーティーは終わりをつげる。
そして皆が寝静まったころ、二人の男が六課の屋上にいた。
「ようやく終わったな」
夕は屋上の手すりに背中を預けながら言う。
「そうだね。予想外のこともあったけど、無事に事件が終結してくれて本当に良かったよ」
剣も手すりに両手を起き、体重をかけている。
「初めにお前に手伝いを頼まれたときは何の冗談かと思ったぞ。原作介入どころか原作の存在をうっとうしいと思うようになっていた俺が、原作に介入するように言われたんだからな」
夕は懐かしむように空を見上げた。
「でも君が協力してくれたからイレギュラー。皇焔のクローンに原作、いやフェイトや他の皆を殺されずに済んだ」
夕が動かなければ、皇焔のクローンはフェイトを倒し、他の人達の命も危険にさらした可能性が高い。
「あの馬鹿は死んでまで迷惑かけやがって。死後に会うことがあったらタコ殴りにしてやる」
拳を握って空に向かって突き出す夕。
「あはは、僕も会うことがあったら氷漬けにしたあと、消し炭にすることにするよ」
笑顔で言っているが剣もそうとう怒っているようだ。
「確かお前の原作知識は六課の解散までだったよな?」
「うん。そこから先がどうなるかは、もう僕にもわからない。………正直、不安だよ」
屋上から見える剣の顔は僅かな不安が映っていた。無理もない。今まで原作知識がおかげでずっと先が見えていたのだ。それが見えなくなれば不安になるのは当然だ。だがそれに対する夕の答えはあっさりしたものだった。
「それでいいんじゃないか。先が見えない不安は誰もが抱えている問題だ。それがまた面白い。それが人の人生だ」
剣は夕の言葉を腕を組んで考える。
「それが人生か………そうだ。僕は本当に忘れていたんだね。先が全く見えない不安と…楽しさを」
どうやら良い面も思い出せたようだ。
「楽しさを思い出せて何よりだ。どうせ、原作が終わっても俺達はこの世界で生きて行かなきゃいけないだ。何よりせっかく貰った第2の人生だ。知識なんかに縛られずに楽しく行こうぜ」
夕は空を見上げながら言う。
原作知識をもっているからこそ。縛られ行動を制限されてきた。それがなくなったこれからが剣の本当の人生の始まりなの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ