暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
閑話05「彼と彼女の昼休み」
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よく晴れた空の下、鏡也は屋上で寝そべっていた。
「………」
今は昼休みで、いつもなら皆で昼食を囲んだり、悪戯をしたりケインで遊んだりしているのだが、今日は珍しく一人で黄昏ていた。
[カチャッ…]
「やっぱりここに居た」
「……虚?」
屋上と校舎へと綱ぐ扉が開き、ふと視線を向けると虚がこちらに近づいていた。
「スカートの中見えるぞ?」
「残念ながら、あなたの所からでは見えないよう調整して立ってるから見えないわよ」
「なんという生殺し」
そんなやりとりのあと、何かを話しかけることなく虚はそっと鏡也の隣に座る。
「……聞かないのか? 休みの日、誘いを断って何をしてたのか」
このまま間無言の状態が続くのかと思われたとき、鏡也が虚へと尋ねた。
想いだすのはつい先日のこと。
虚が折角の休みで一緒に出かけようと誘ったのを断っていたのだ。
「ええ、聞かないわ」
「どうして?」
「多分だけど、『ある程度の検討がついているけれど確証や証拠がない。そんな状態で話しても不安や疑念を広げるだけだから話さない』でしょう?」
その言葉に一瞬ピクリと反応を示す鏡也。
「……また
花火
(
サプライズ
)
の時みたいに虚にだけ黙ってるだけかもしれないぞ」
「それは無いわ。だって、キョウがこうして空がよく見える屋上に一人で来ているってことは大事なことを考えてるときか悩んでいるときだからでしょう」
「…敵わないな〜虚には」
「長い付き合いだからこれくらい解るわ」
それまで、ただ無表情に空を眺めていた鏡也であったが、張りつめていた空気と共にくしゃりと頬を緩ませた。
「だから、私はキョウが話してくれるのを待つわ」
「悪いな…」
それまで寝ころんでいた状態から身体を起こし、少し罰が悪そうな顔を浮かべる。
「けど、これだけは覚えていて」
「?」
「これから何があろうと私はキョウの味方よ」
「………」
「お嬢様に簪様、本音にオラクルの皆。今は離れてるけれどマナやカイト、小母さまだってそう。貴方は決して一人じゃないわ」
虚の言葉が胸にストンっと入っていくのが解る。
「(ホントに敵わないな……)」
今度は顔にも口に出さなかったが、恐らく鏡也の胸の内は彼女にも伝わっているのだろう。
「だから、いつかちゃんと私たちを頼って」
だからこそ、鏡也は素直に口に出すことができた。
「ああ、その時は遠慮なく頼らせてもらうよ」
「ええ、待ってるわ」
ソレを最後に会話は無くなったが、お互いにそっと寄りそう形となり、そのまま始業のベルが鳴るまで穏やかに過ごすのであった。
【オマケ】
◆たまたまその場を目撃した者たち
「何あれ、凄い入り辛
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