暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
61話:彼が帰るべき場所
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、私にも背負わせて欲しい!」

自分は彼に救われた。なら自分も、彼の為にできることを…やれることを……

「私は一緒に背負えるだけの覚悟を持ってるつもりだよ!だから士も、私達を頼ってよ!そしたら私達は、絶対その信頼に応えるから!」












「士君、前に言ってたよね?世界を敵に回してでも、守りたいものがある≠チて。それって、私達の事?」

それは今も、変わってない?
なのはの言葉に、彼は動かなかった。だが、彼女にはそれが肯定の意だとすぐにわかった。

「守ってもらえるのは、確かに嬉しいんだけど……守られてるだけなのは、私嫌だ」

それは先の戦いで決めた事。どれだけかかっても、必ず彼と一緒に戦うと…彼に背中を預けられながら戦うと。

「士君が、世界が相手になっても私達を守ってくれるなら……私達も、世界を相手にしてでも士君を守るよ」

彼の後ろから、彼の顔を見ながら言う。彼の顔は変わらず、驚いている表情だが、彼女は止めるつもりはない。

「私達はどんなことがあっても、士君を見放したりするつもりはないよ?どんな事になっても、士君を守るから…」

なのははそう言って、彼の服の袖から手を離し―――その代わりに、彼の手を両手で掴んだ。
そのことに彼はさらに目を見開く事になったが、なのはは振り向いてきた彼の顔を見つめる。

「だから、居なくなったりしないでよ…!例えどんな君でも、私達は受け入れるから!君の本当の気持ち……教えてよっ!!」




















なのはへ向けていた顔を正面に向け直し、彼は握られていない手で顔を覆った。前にいる二人には目が見えないように、後ろのなのはにも見えにくいようになった。

「……俺は…俺は…」

隠した手の下から、頬に光るもの―――彼の涙が流れた。


「―――皆と…一緒に居たい…!!」


涙を流す彼は、嗚咽交じりに口を開く。

「皆と、離れるなんて…皆と会えなくなるなんて……嫌だ…!」

彼は下唇を強く噛み、顔を覆っていない手に力を込める。その手を掴んでいるなのはは、強く掴まれて痛みを感じ、表情を歪める。
だがそれは彼の思いの強さを示している。それだけ彼は、本当は離れたくないと、皆と一緒に居たいと思っているということだ。

「俺は…俺は…!」
「―――大丈夫。大丈夫だよ士君」

泣き崩れそうになる彼を、支えるように手を握り返した。

「君が望むなら、私達は側にいるから。居たいと思うなら、居ればいいよ。私達は絶対…君を拒絶しないから」
「そうだよ士。帰ってきてよ」
「私達は、士君を追い返したりしないから!」

前にいたフェイトとはやても、彼
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