暁 〜小説投稿サイト〜
dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第18話「パトリック・キリシマペア 風の悪魔再び」
[1/2]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
―――【フランス・パリ市街地】
―――PM 10:49
「もしもし? ……あぁ、そっち終わったか」
パトリックは長槍を担ぎながら、携帯で誰かと話している。
『はい、フランさんと………ブライアンさんが乱入してきたおかげで、なんとかこっちの仕事は
損害無く終わりました』
「ブライアンさんが? あの人放浪してたんじゃなかったのか?……アリシアが聞いたらキレるだろうな…」
『アハハッ……そうですよね………そっちはどうですか?』
「あぁ、こっちは…………」
ふと、パトリックは後ろを見た。
そこにあったのは、悪魔の死骸の山と、血の海。
そして…………死骸の山の上で、悪魔の頭を踏みつけながら立っている一人の悪魔狩り。
その悪魔狩りの右手には、血塗れの日本刀。左手には、黒塗りの鞘。
「………キリシマがほとんど斬っちまった……それなりに強い奴もいたけど、お構い無しだ」
パトリックがキリシマに視線を向けると、キリシマは顔に付いた返り血を袖で拭っている。
「俺はまともに活躍出来ずに仕事が終わったよ……」
『キリシマさんがペアなら仕方ないですよ。じゃあ僕達は先に帰還します。待ってますよ』
パトリックは携帯をしまい、もう一度キリシマに視線を向ける。
返り血を拭い終えて、日本刀を勢い良く振った。
日本刀に付いた大量の血が、ビシャッと音をたてて落ちた。
「………………雑魚共が」
悪魔の死骸を冷たく見下し、日本刀を鞘に納める。
キリシマ ソウヤ。
ヴァチカンの悪魔狩り連盟“ルークス・ソーリエ”の中でも最強クラスの悪魔狩り。
彼の経歴を知る者はほとんどいない。
彼がどういう経緯でヴァチカンに来たのか。何故、悪魔狩りになったのか。
それらの一切が謎となっている。
―――翌日 AM 9:15
パトリックとキリシマは、小さなカフェで朝食を食べていた。
パトリックはコーヒーをゆったり飲んでいる。
対してキリシマは、大量の皿をタワーのように並べていた。
「お前………結構食うんだな……」
無表情のまま、キリシマは水を飲み干す。
パトリックも皿のタワーを作った本人も、何をどれほど食ったのか覚えていない。
下手をすれば、カフェのメニューを制覇したかも知れない。
「……………お前は少食なんだな、パトリック」
皿のタワーの反対側は、コーヒーと、野菜を挟んだサンドイッチだけ。
「朝って何も食いたくない気分にならないか?」
「………………俺はならない」
「えぇ〜………まぁいいや。さて、そろそろ行こうか………どうした?」
パトリックはキリシマの様子が変わ
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ