第十話:訓練生活U
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
ずにはいられなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
午後からは馬術をする。まずは馬のケアからだ。馬のケアすら出来ない者が馬は背中に乗せる訳がないらしい。
「うわっ!?おい!や、やめろって」
ペロペロ
「あはは、くすぐったいって」
どうやら俺はケアが上手い方だったらしく馬に顔をペロペロと舐められて顔がベタベタしている。
漸く離して貰った時には精神的な疲労が溜まりまくっていた。気晴らしに周りを見ると、少し遠くに見える金髪の少女や他数人は馬のケアがしっかりとでいていたが、大多数は完全に無視されている者や頭を振られて地面に尻もちをついている者などがいた。
多くは最終的には疲労困憊といった様子でケアを終わらせていたが少数はまだ嫌がられていた。
一通り終わった後、次は早速試乗だ。
とはいえ、流石にいきなりさあ走れと言われても無理なので担当の兵士が乗るのを見てそれから兵士がひいているゆっくりと歩かせた馬に乗り感覚を覚えるらしい。
因みに兵士が使う馬は早馬といって、専用に品種改良された馬らしく、民間人が使う馬とは少し使い勝手が違うようだ。
「さあ、次はシルヴィオ・クロイツお前だ」
訓練兵が乗る馬は自分がケアした馬で未だ出来ていない者はこの訓練はすることが出来ない。
流石に訓練兵分の馬は用意出来る筈も無くこの訓練のときは三つのグループに分ける。
残り二つは兵站行進と立体起動装置整備の訓練だ。
「よろしくな」
そう俺のパートナーに話しかけながら撫でてやると嬉しそうにブルルッと震えた。
馬は俺が乗っても慌てた様子は無く落ち着いて歩いてくれて非常に乗り心地の良いものだった。
「よし、クロイツ。上出来だ!!
次!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
食堂へ行くと死にそうな顔をしたエレン、他数十名の訓練兵。それを苦笑いで見る残りの訓練兵がいた。
「お疲れ、エレン、アルミン、ミカサ」
「お、おう」
「どうした?……って、お前は兵站行進だったっけか?」
「ああ、体力には自信があったんだが…なかなかきついな」
「しっかりしろよ。ミカサを見てみろこんなにピンピンしてるじゃないか」
「私はエレンの顔を見ていると体力も回復した」
「「「…………」」」
そんなのありえねえと心の中で思ったのは俺だけじゃ無い筈だ
「で、で?アルミンの方はどうだったんだ?」
「う、うん。こっちは立体起動装置整備。凄かったよ!あんな風になっていたなんて。凄い技術が使われていて正直興奮したよ!!」
「お、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ