冥府の嗤い声
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先生は回復を試みるが、効果はない。 先生はうつむき首を横に振った
コーネリア「そんな・・・」
ドア「どうか、ショコラを・・・助けてやってくれないか
お前たちをおびき出すため利用された・・・哀れなあの娘を・・・」
ドアは震える手でアクセルにカードキーを差し出した
ドア「認識番号は・・・3341だ」
アクセル「わかった」
ドア「それから、これは勝手なのだが、もしどこかで・・・妻を助ける方法が見つかった
ら 妻を人間の姿に戻してほしい。 娘が戻ってきたとき一人では可哀想だ・・・」
アクセル「ああ、わかった」
ドア「ありがとう・・・」 ドアは息を引き取った。
リオン「・・・そろそろ行こうか」
アクセル「お前・・・! その言い方はないだろ!!」
リオン「落ち着けアクセル。 我々がなすべきことは?」
リリーナ「・・・ショコラを助け、このあたりを支配するマグニスを倒すこと」
リオン「その通りだ」
アクセル「・・・わかってる。あんたの言う通りだ・・・すまない・・・」
スザク「行こう。ディザイアンを倒そう」
リリーナ「・・・私の癒しの術は人一人救えないの・・・?」
コーネリア「先生、何か言った?」
リリーナ「いえ・・・何でもなくてよ」
一行は総督府を出る。目指すはパルマコスタ人間牧場。ショコラを、囚われの人々を救う
ために
コーネリアはアクセルに尋ねる。
コーネリア「どうしてドアさんにウソをついたの?」
アクセル「哀れに思えたからかもしれない
自分の娘がこの世にいないなんて、死にそうな人間に言えないだろ」
コーネリア「・・・そうだよね。でもあの人、うすうす気がついてたんじゃないかな」
アクセル「えっ? だったらどうして俺にあんな質問を?」
コーネリア「それは・・・あの人が父親だからだと思う」
アクセル「父親・・・」
コーネリア「うん。子どもの無事を願わない親なんているはずないもの」
アクセル「俺の両親もそうだったのかな・・・
子どもを思う親の気持ちって、すごいんだな」
リオン「そのようだな」
アクセル「母さんは・・・ディザイアンから俺を守って死んだのかな」
リオン「お前は母親が亡くなった時の記憶がないのか?」
アクセル「俺、まだ三つだったんだぜ。 殆ど覚えてねーよ」
リオン「そうか・・・ならば気に病んでも仕方なかろう。亡くなった母の分まで生きるしかない」
アクセル「・・・だな」
アクセルは両親を悼んだ
一行はニールの待つパルマコスタ人間牧場へ向かう。ドアのことを報告する。
ニール「・・・いえ。何もおっしゃらないで下さい
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