とある春の日常
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
目をこれでもかと言わんばかりにキラキラ(エフェクト的に)させてこちらを見ているユウキに俺は質問を引っ込めた。
「ボク、もう一度学校に通いたい!」
「お、おう。任せとけ!」
ユウキの勢いにちょっと引き気味の和人だったが、親指を立ててニヤリと笑った。
「じゃあ燐。明日の放課後に電算機室に来てくれ」
そう言って部屋を出て行こうとする和人の肩を掴んで引き止める。
「ん?どうした、燐。用件は済んだんだけど……」
「親しき仲にも礼儀ありという諺がある。他人の部屋に入る時はノックしろとあれだけ言っただろうが」
「あ……やべ……」
引き止められたことでなった和人の訝しげな表情がみるみるうちに青くなっていく。
「和人……次はないからな?」
「わ、わかりましたぁ!!」
滅多に使わない敬語と共に敬礼をすると和人は逃げ出した。
……次やったらどうしようか。そろそろ肉体に叩き込まないと覚えないと判断した方がいい気がする。
「ふふっ、学校かー……」
まあ、プローブが正常に作動し、許可が得られればの話なのだが……。
とは言えトリップしている今のユウキにそういうツッコミを入れるのはさすがに無粋だろう。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ