第501統合戦闘航空団
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『こちら扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦闘105航空隊助役の根岸理恵大尉です。まもなく扶桑皇国海軍横須賀基地に着きます。』
『了解しました。』
汽車を利用できたことにより予定よりも早く横須賀基地につくことができた。横須賀基地には予定よりも少し早く出港することになっていた赤城が訓練を行っていた。
「理恵。もう着くんだね」
知香は横須賀基地に行くのが嫌みたい。私にはわからないけど何かあるのかな?それとも前の部隊みたいにみんながいなくなっちゃうとでも思っているのかな?
「理恵。私はここから戦場に行きたくない」
圭まで!なんで横須賀基地に対してそんなこと思っているのかな?
「ここから戦場に行くと仲間が消えちゃう気がする」
やっぱり前の部隊のことを引き摺っているんだ。たしかに164航空隊も184航空隊もここから戦場に向かって行ったけど、帰ってきたのは半分もいなかったもんね。
「大丈夫だよ。私たちは二人をおいてなんかいかないから」
「そうです。私も二人をおいて何処かに行ったりしません」
へぇー。まだあってから数日しかたっていないのにここまで言うなんて。でも、私はなにがあってもこの二人より先に戦場をさることはしない。
「根岸大尉。もうすぐ着きます。ご準備ください。」
「わかった。」
これから向かうのは最前線であるブリタニア。一体どれくらいの旅になるのやら。
〜基地内へ〜
「着いた〜。う〜ん、海のいい臭いがするよ。理恵。海いこうよ!」
たしかに横須賀基地の近くには砂浜もあった気がするけど、一様これから最前線にいくわけなんだから心構えとかそういうことを考えないと。って、もう行く気じゃん。
「海に行くから、その前に自室に荷物をおきに行こう」
私が「海に行く」と言うと目を輝かせた知香と圭。まだそこまで暑くないと思うけど二人にとっては大事なことらしい。と言うか、ただ単に海に入りたいだけなんじゃないかな?
「宮藤さんはどうしますか?」
宮藤さんに声をかけるが何も返事がないので振り返ってみると、坂本少佐がいるところを見つめていた。坂本少佐は誰かは分からないけど一人の少女と話していた。歳は私と同じくらいかな?
「宮藤さん?」
私は近づいて声をかけるが、全く返事がないので、肩を優しく二回ほど叩いた。
「はいっ!なんですか?」
「どうしたんですか?私が何度呼び掛けても反応がないなんて」
「それはすいません。実は、坂本少佐と話している人が姉にそっくりで」
「そうなんですか。ではご挨拶をかねて近づいてみますか?」
私が提案すると「是非、お願いします」と即答する宮藤さん。そんなに気になっているならいってく
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