気に入らない
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「まさか、此処まで来るのにこんなに時間が掛かるとは
無月、君はそんなに魔法が苦手なのかい?」
司波はため息を付きながらも言う。
そう言う割には怒ってそうでも無いし、不機嫌そうでもない。
読めない男だ、そう無月は評価する。
「しょうがないだろ。
俺は使える魔法が少ないんだ、
それに着いて来いって言ったのはお前だろ。」
一番気になる事を指摘
その言葉は自分は魔法が苦手ですよ宣言を言っている様な物だが
着いて来いと言ったのは司波、それでとやかく言われるのは少し不愉快
とまでは行かないが少し、カチンと来る。
「それはそうだが、移動系魔法は苦手でも練習した方が良い。
便利だし、それ以前に戦闘に向いている。」
「俺は戦闘なんかしねぇし、それ以前に練習しても出来ないから
歩き&走り=足を使って迄、2時間掛けて来てやったんだろうが!」
無月は司波に話を掛けられ此処まで来たのだが
そこは山の上の丘の寺?
と言えばいいのか、そうでは無いのか
無月的にはこんな所に寺が有っても色々と不向きと言うか不便と言うか?
まず人が来なさそうな寺
見たところ寺には定番のお坊さんらしき人影は見当たらない。
それでも寺は結構綺麗、人は居るのだろうが今は居ないようだ。
「それで話って何だ?
此処まで来たんだから、それは大層な話、何だろうけどさー。」
無月は首を傾げながら聞く。
話なら別に何処でも出来る。
喫茶店だろうが学校だろうがトイレだろうが
そんな選択肢を選ばずにわざわざ、ここを選んだのは相当の用なんだろう。
「大した事じゃない。」
司波は手に持っていたアタッシュケースを明け何やら拳銃らしき物を2本取り出す。
見たところCAD?
見た目で判断は出来ない訳でないが
無月の持っているCADも普通に見たら近大型刀に見える物だ。
無月の勘違いかもしれないし本当の拳銃なのかもしれないし、
がその考えは一瞬で頭の中から消え去り頭の中のゴミ箱にポイと投げられる。
今時拳銃なんて不科学過ぎる。
一応、科学が作り出した立派な殺しの道具
だが、今現実ではその殺しの道具ですら子供のおもちゃ、遊び道具に見える。
これは無月の考え方、他の人が見たらこれは何ですか?
そう聞いてきそうな、そんな古典的な武器
よって司波が持っているのは拳銃で無くCADと考えるのが妥当だろう。
「俺と模擬戦をしないか?」
「はー?」
無月は自分でも呆れた声を出しつつも状況を整理する。
「聞こえなかったのか?
俺と模擬戦をしないか?
そう聞いたんだが?」
疑問系三連発
その言葉に何故かイラッとしつつも平常心を保ち
深呼吸、だが司波の言葉を思い出す度にイライラが押し寄せる。
「な、何で
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