第180話 『光』の聖剣使い
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ウは早速『花錦剣』を鞘から抜く。『花錦剣』の銀色の刃にリョウの顔が映る。
リョ「ユモ、そこにある『銀覇剣』を鞘から抜いてくんねぇか?」
ユ「良いわよ。」
ユモは医務室の隅に立て掛けられていた『銀覇剣』を手に取ると、ゆっくりと鞘から抜き取り慎重にリョウに手渡す。『銀覇剣』の銀色の刃にリョウの顔が映る。リョウは『花錦剣』と『銀覇剣』を交互に見比べると、
リョ「かなり『闇』が纏わり付いてるな。」
『花錦剣』を見て呟いた。
ショ「見比べただけで分かるのか?」
リョ「長年聖剣を使い続けてれば自然と分かるんだよ。」
ル「へぇ〜、すごいわね。」
これは、『光』の聖剣使いにだけ分かる事なのかもしれない。
リョウは『竜風剣』と『妖魔剣』も鞘から抜き取ると、器用に右手の指と指の間に3本の聖剣を挿み、刃先を左腕に突きつける。
エル「え?」
ハ「リョ、リョウ・・・?」
ウェ「な、何やってるんですか・・・?」
リョウの訳の分からない行動にその場にいた全員は驚嘆の声を上げる。
リョ「ポーリュシカさん、包帯の準備をしてくれませんか?」
ポ「は?」
ポーリュシカも素っ頓狂な声を上げる。
ル「ちょ・・ちょっとリョウ・・・まさか、ここでやるつもりなの?」
リョウがやろうとしてる事が分かったのか、ルーシィが青い顔をして言う。ルーシィの声にリョウは白い歯を見せて笑うと、
リョ「今回は3本同時だからな。」
そう言った次の瞬間、3本の聖剣の銀色の刃先がリョウの左腕に突き刺さった。もちろん、リョウが自分で刺したのだ。
リョ以外「!!!」
リョウ以外は声にならない驚嘆の声を漏らした。ゆっくりとリョウが聖剣を抜き取る。あまり深く刺していなかったようで、刃先の1cmぐらいにしかリョウの血は付着していなかった。が、リョウの左腕からは血が流れ落ちる。
ポ「バカタレがーーーーーっ!!」
ポーリュシカが怒鳴り声を上げる。
ポ「アンタいったい何考えてんだい!?1歩間違えれば命を奪い取る剣で自分の体を傷つける気かい!しかも3本同時にっ!ただでさえアンタはすでにその内の1本で腹を深く刺されてんだよぉっ!」
リョ「だ、大丈夫ですよ。刺したって言っても腕だし、浅いですから。それに、今のは聖剣と契約する為ですから・・・」
ポ「出血多量で死ぬかもしれないじゃないかっ!そんな事は怪我が治ってからやりなっ!どんだけ怪我をすれば気が済むんだい!しかも包帯を無駄に使わせてベッドのシーツまで汚すなんてあんまりだよっ!」
ト「ポーリュシカさん、落ち着いて下さ
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