第180話 『光』の聖剣使い
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が出来たんだ。これ程嬉しい事なんてねぇよ。自分の体がボロ雑巾みたいになっちまったけど、俺は一切後悔なんてしてねぇぜ。それに、俺がユリの仇をとる事が出来たのは、大半が仲間のお陰だ。」
グレイ、エルザ、ユモ、ショールに協力してもらい、最終的にはここにいる仲間全員で「ユリの仇をとった」と言っても良いくらいの見事な勝利を収めたのだ。
そこまで言うと、リョウは視線をアカネから自分が寝てるベッドを囲むように立っている仲間達に移すと、
リョ「ありがとな。」
白い歯を見せて笑った。ナツ達も返事の代わりに笑ったり、頷いたりした。
ア「(やはり、敵いませんね・・・妖精の尻尾の皆さんには。)」
その光景を黙って見ていたアカネは目を細めて微笑んでいた。
グ「で、どうすんだリョウ?」
エル「あの聖剣、受け取るのか?」
グレイとエルフマンがアカネの手に握られている3本の聖剣に視線を移しながらリョウに問い掛ける。
リョ「う〜ん・・・ていうか、ユリの形見として『花錦剣』くらいは持ってた方が良いんじゃねぇのか?」
一度はユリの元から離れてしまった『花錦剣』。それが,また幸福の花の元に戻ってきたのだ。もういないユリの形見として、『花錦剣』は持ってた方が良いとリョウは判断したのだろう。が、アカネはリョウの言葉に首を左右に揺らした。アカネは『花錦剣』を優しく胸に抱き、ゆっくりと目を閉じると口を開いた。
ア「これは私の推測ですが、天国にいるユリはきっとリョウ様に受け取ってほしいと願っていると思います。だってリョウ様は、ユリの心の花を開花させてくれた方なのですから。」
ユリが自分の事を好きである事に気づいていないリョウだが、今のアカネの言葉にリョウの頬が少しだけ赤くなったのは余談だ。
フ「それに、聖剣使いはもうお前しか存在しないんじゃねぇのか?」
世界に3人しかいないと言われる聖剣使い。1人は故人であるユリ、もう1人は聖剣を持つ資格を無くしているレガフ。
マ「それって、もうリョウが受け取るしかないんじゃないの?」
エ「アカネもこう言ってるんだ。お言葉に甘えて、受け取ったらどうだ?」
ア「リョウ様、お願い致します!」
リョ「・・・・・」
リョウは腕組をしたり、頬を掻いたりしてしばらく悩み続けていたが、
リョ「・・・んじゃあ・・お言葉に甘えて・・・・」
アカネ「はい!」
アカネは嬉しそうに頷くと、3本の聖剣、『花錦剣』、『竜風剣』、『妖魔剣』をリョウに差し出した。
3本の聖剣を受け取ったリョ
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