憎悪との対峙
24 流星の訪れ
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自分たちがここにきた目的、それはウォーロックの感じた『自分たちとそっくりの気配』、それに呼応するかのように次々と起こる事件について調べることだった。
街中で広がる傷害事件、破壊活動などどう考えても電波人間が関わっているのは明らかだ。
ニュースで流れているだけの事件でも間違いなく
本当ならここまでするつもりはなかった。
だがインターネットがダウンし、被害が全国規模に拡大する大惨事となった以上、自分のように電波変換して戦える者が動かなくては事態の収集には通常の数倍の時間を有する感じたからだった。
『いいや、全く。2日前の夜が最後だ。あの気配...間違いなくオレたちと似てるのに、オレたちを確実に超えてる...』
「そんな気配がするの?」
『ああ...それに思い出してみろよ。気配を感じた場所であった事件の現場のVTR、まさにザ・惨状って感じだったろ?他の街中で起こってるのはザコのジャミンガーだろうが、コイツは格が違う』
「もし...戦闘になったら?」
『もちろん喧嘩売ってきたら買ってやるさ。だが...もし何かあったらスバル、お前だけでも逃げろ...』
「....」
スバルは正直、驚いた。
確かに街中で起こっていて報道されているニュースの内容は怪人が一般人に暴行を加えたとか、車で怪しいマスクの男が店に突っ込んだとかいうニュースが主だ。
怪人やマスクというのはジャミンガーだろう。
ジャミンガーはハッキリ言ってしまえば一般人には不気味な怪人にしか見えない。
ジャミンガーの存在自体があまり一般には認知されていないのだ。
だがウォーロックが例の気配を感じた場所で起こった事件に関しては度を越している。
廃ビルが消滅したり中学生が大量虐殺されるという規模からして違う事件ばかりだった。
更にいつも負ける気など1ミリも見せない好戦的なウォーロックが負ける可能性を示唆するなど、全てにおいて危険を感じた。
スバルは嫌な想像を掻き消そうと水を一気に飲み干した。
「ハァ...」
少し落ち着くと意識がハッキリとしてきた。
頭の中でモヤモヤしていたものが綺麗さっぱり洗い流されたような気分だった。
すると冷静になった為か周囲の様子を広く見ることが出来るようになった。
「ここのナポリタン、美味しい!!」
「でしょ!この間、雑誌にも出てたの!!」
「最近、おかしな事件多すぎだろ....」
「ネット使えないとショッピングも出来ないし、メールも出来ないし、電話も無理じゃん?正直、やること無いよね?」
「スマホ買ってきたら?従来の電話回線は使えるから普通に電話出来るよ?」
「でも相手が持ってないからさ」
「てか中学生たち殺されて良かったよね?アイツらマジでゴミクズだったからさ」
「そうそう、夜中もうるさかったし。いい見
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