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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
24 流星の訪れ
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「...分かんない奴らだな!?連中は人質を連れている!!何か要求があるに違いないんだ!!すぐにでも交渉人を呼んで敵に要求を聞くしかない!!」

シドウの怒号は才葉芸能学園中等部の駐車場に響いた。
WAXAの実働部隊の代表として警察のSWATとの交渉をしていた。
本来ならば交渉する相手は籠城しているValkyrieの方なのだが、警察との意思の疎通が全くうまく行かなかった。

「本部からは待機命令が出ている!!だいたい分からないのは貴様らだ!!WAXAだか何だか知らんが、この国のスパイ組織の分際で偉そうに!!」
「人質の命が最優先だ!!待機していては何も出来んだろうが!!」

シドウは警官隊の代表とかれこれ30分以上に渡って言い争いをしている。
人質の命を最優先するWAXAに対し、待機命令が出ていると一点張りの警察。
シドウは思わず殴りかかりそうな自分を抑えるのが必死になり始めた。
待機していても状況は全く改善されない。
それどころか、警察は待機命令を出している間に何らかの状況打開行動を取ろうとしているとは思えないのだ。
何かを隠そうとしている。
シドウはこの事件がただの立てこもりではなく、警察機関の存亡に関わるような事件に発展する恐れがあるとすら思えている。
そんな時、シドウとSWATの間に1人の男が入った。

「まぁまぁ落ち着いて」

「!?」
「何だアンタ!?」

入ってきた男は身長約180cm、シドウと同じ位の長身にWAXAのコーチジャケット、オールバックの髪に特徴的なスクウェア型の眼鏡という風貌で、シドウの足を踏んでいた。

「私の部下が何か失礼なことでも?」
「ハッ!?オレがアンタの....」
「いえ...別に」

男の言葉でSWATの人間たちは一斉に黙り込んでしまった。
まるで全員、この男を恐れているようだった。

「新しく公安調査局第ゼロ課サテラポリス・WAXAニホン支部の課長となった『木場』です。これから私が作戦を提示します。警察の方としてもこの作戦に同意していただきたい」

そう言いながら木場と名乗った男はSWATの代表とシドウにメモリーカードを渡した。
2人はすぐに自分の端末で中に入っていたPDFファイルを開く。
だがシドウはすぐに作戦の欠陥に気づいた。

「オイ!これはいったいどういうことだ!?人質の子供たちは!?」

その作戦は今から2時間30分後の午後5時ちょうどに学校の全出入口から突入、Valkyrieを殲滅するというシンプルなものだ。
だがそこには全く人質の生徒たちに関する記述は無かった。

「人質などいなかった」
「ハッ!?」
「人質と思われていた生徒たちは2日前に占領された段階で殺害されていた」
「何を訳分からんことを!?」

「そ
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