暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
蒼き魔女の迷宮篇
18.宴の前の再開
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くん。その反応は」

 女性は不満そうな顔をしながら彩斗を睨む。

「あのー、ご二人はどなたですか?」

 この誰も理解できてない状況に友妃がついに質問した。

「あっ! すみません。自己紹介もなしで」

 女性は周りの皆を見渡しながら微笑んだ。
 改めて彩斗たちの方に向き直り、掌底を叩ききんだきた少女が自己紹介をする。

「あたしは緒河 唯(おが ゆい)って言います。いつも兄がお世話になっています」

 先に少女のほうが深々とお辞儀をする。

「私は緒河 美鈴(おが みすず)って言います」

 女性が次に深々とお辞儀をする。

「彩斗の家族だったのか」

 ようやく状況を理解できた古城が声をあげた。

「綺麗なかたですね。三人兄妹だったんですね、緒河先輩」

 雪菜が訊く。
 その言葉に彩斗は頭が痛くなる。

「まぁ、そんなに若く見えるかしら」

 美鈴は頬に手を当てて微笑む。

「私は緒河彩斗の母ですよ」

 一瞬の沈黙の後に若い男女の驚きの声が空港に響くのだった。
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