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ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
蒼き魔女の迷宮篇
18.宴の前の再開
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「友人を連れてくって言ったら喜んでた。ユウちゃんは昔から女の子に優しかったよね」
「ああ」
「そのユウマってやついいやつなんだな」
おう、と古城は相づちを打つ。
古城たちは、そのユウマという旧友を待っているらしい。
だが、彩斗はそうではなかった。
どちらかといえばこの場に来たくなかったというのが本音だ。
昨日突然、かかってきた電話で告げられた言葉によって昨日は色々と面倒な目に会ったのだ。
まず、夏音を雪菜の家に泊めてもらうべく交渉し、部屋から見つかったらまずい物たちを部屋の奥地に隠したりして夜を過ごしていたら本日は寝坊したというわけだ。
「……そこの通行人A、Bはなにしてんだ?」
彩斗は当然のようにそこにいる二人組の男女を睨みつける。
華やかな髪型の女子高生と、ヘッドホンを首にぶら下げた短髪の若い男。変装しているようだがまるわかりだ。
「……よく見破ったわね、あたしたちの完璧な変装を」
浅葱はマスクを外す。彩斗と古城は笑う気力も起きない。
「なにが完璧だ。あからさまに怪しいわ。どっから持ってきたんだ、そんな仮面」
「いやー、仮装パレード用のやつをちょっとな」
矢瀬は仮面から生えたヒゲを撫でながら、得意げに胸を張る。
「おまえらはなにがしてぇんだ」
「いいでしょ、べつに。古城の友達の顔を拝んだら、すぐ帰るからさ」
「だな。俺らもやっぱ、古城の幼なじみっていうのを見てみたいし。まあ、ただの通行人だと思って気にしないでくれ」
「わざわざ隠れて見に来なくても、言ってくれれば普通に紹介するのに……」
古城はやれやれと首を振る。
「──古城!」
彼らの頭上から、予期せぬ大声で古城と名を呼ぶ声に思わず顔を上げる。視界に映ったのは、舞い降りてくる人影だ。階段の手すりから身を乗り出した誰かが、なぜか彩斗目がけて飛び降りてくる。
快活そうな雰囲気の少女。
髪型は毛先の撥ねたショートボブ。上着はスポーツブランドのフード付きチュニック。ショートパンツから伸びた脚がスラリと長い。
「うおっ!?」
彩斗はどうにか彼女を受け止める。見知らぬ少女と抱き合うような姿勢になってしまう。
「だ、誰ですか」
「ユ、ユウマ!?」
困惑する彩斗に変わって古城が彼女の名を呼んだ。
「あれ、古城の上におりるはずなのに間違えちゃった」
ユウマと呼ばれた少女は、照れたように笑う。ボーイッシュな見た目の少女だが、その笑顔は可憐すぎたのだ。思わず見とれてしまうほどの笑顔だった。
「ユウちゃん!」
「凪沙ちゃんか。美人になったね。見違えたよ」
「またまたー……こないだも写真送ったばっかじゃん」
「い
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