第6章:女の決意・男の勘違い
第41話:敵対する心が敵を作る
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(ロザリーヒル)
トルネコSIDE
ふぅ……どうやらデスピサロさんもリュカさんと啀み合うことを無意味に感じたみたいで、凄い顔で睨みながらもロザリーさん・ラピスさんの側で落ち着いた。
素人の私でも、この二人が戦い合ったら周囲への被害が大変なことになると判るので、仲良くしてもらうのが一番良いと思います。
「キサマには言いたい事が山ほどあるが、今はエビルプリーストを押さえる事が先決だから、後回しにしてやる! ロザリーとラピスに感謝しろリュカ!」
「僕の感謝表現はベッドの中でなんだが……感謝しちゃって良いの?」
「殺すぞコノヤロウ!」
「君、そればっか(笑)」
折角纏まりかけてるのにリュカさんがデスピサロさんを怒らせる。もう勘弁してほしい……
「リュカ、その感謝はロザリーとラピスの友達である私が受け取るわ!」
これ以上喧嘩させない為なのか、ビアンカさんが収拾を付けに動く。
胸を旦那の腕に押し付けて、夜の夫婦生活を滾らせる。
「では私も……リュカさんは二人に感謝したいでしょうから、ビアンカさんと共に私もお受け致しますわ!」
「こ、こらミネア! あ、あんたは引っ込んでなさい」
ミネアさんの突然発言にマーニャさんは慌てて妹さんの腕を引き押さえようと試みる。
「何を言うかミネア! ロザリー様へは兎も角、私への感謝は私自身が受け取る。無用なお節介はしないでいただこう!」
「ラ、ラピス……お前がこんな女だとは思わなかったぞ」
「ご、誤解ですデスピサロ様! リュカだけですから……リュカは特別ですから!」
“甘い物は別腹”的な言い方で、上司に……以前は憧れてた上司に言い訳するラピスさん。
口調がちょっと怖い感じな人ですが、意外と可愛い面もあるんですね。
しかし、何時までもここで口論しててはラチがあかないので……
「まぁまぁ……それよりも、デスピサロさんはエビルプリーストさんの居場所を知ってるんですか? 完成版の進化の秘法を使われ、取り返しの付かない事になる前に、どうにかしないとならないのでは?」
「ん……あぁ、そうだな」
正直リュカさんとの遣り取りに疲れていたのだろうデスピサロさんは、私の言葉にホッとした感じで答え表情を改める。
「ちょっと待て!」
だがしかし、まだ満足いかないのかリュカさんがデスピサロさんの言葉を遮り、別の問題で場を混乱させようと試みる。
いい加減にしてもらいたい。
「まだ何かあるのか!?」
「あるに決まってるだろ馬鹿者!」
あぁ……また喧嘩しそうな雰囲気が漂ってきました。
「何だ!?」
「『何だ!?』じゃねーよ、サントハイムの人々を解放しろ! お前が進化の秘法実験体用に異空間へ幽閉した、サントハイムの連中を今すぐ元の時空へ戻せ馬鹿野郎!」
あぁ、そ
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