第6章:女の決意・男の勘違い
第41話:敵対する心が敵を作る
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してもらいたいですねぇ……
お城の中に入ると、そこには人が沢山居ました。
アリーナさんは既に奥へ行ってしまったみたいですけど、クリフトさんとブライさんは軽く声をかけながら進んでいます。
きっと先へ急ぎたくて、もどかしい思いなんでしょうね。
以前はモンスターに占拠されてたサントハイム城ですが、今はモンスターも居らず……と言っても、この前来た時にリュカさん達(リュカさん以外)が追い払ったからだけど……その時に破壊された箇所を、皆さんが修復しています。
でも皆さんが無事な様で、本当に良かったと思います。
2階にある玉座の間には、玉座に座った王様に抱き付くアリーナさんの姿が……
何時もは気が強そうにしてるけど、今は泣きながら王様の無事を喜んでます。
やっぱり女の子なんですね……って言ったら怒られそうですね(笑)
「おぉブライにクリフト……一体何があったのだ!? 急に目の前が真っ暗になり、次に視界が開けたら城がボロボロになっておったぞ!?」
どうやら異空間へ閉じ込められている間は時間経過が無く、王様達にとっては一瞬の出来事だったみたいです。
「その説明は僕がしよう……」
困り顔の王様に、珍しく説明役を名乗り出たリュカさん……
皆さんの視線を気にする事無く話し始める。
「王様……あんた確か、予知夢を見るクセがあったよね?」
「別にクセで見てるのではない!」
へー……そんな事出来るんだ!
「兎も角……魔族がその能力を恐れて声を封じたのだが、結果的に事なきを得た。だから魔族は次の手段として、異空間へ閉じ込めちゃったんだよ!」
「何と!? し、しかし……それなら私だけを閉じ込めれば良いのではないのか?」
「えっ!? ……う、うん。きっと魔族も面倒臭くなって、サントハイム城全域指定で魔法を発動させたんだよ!」
「……なるほど。では何故、我々は戻って来れたのだ?」
「うん、彼が協力してくれたんだ! 彼の名はデスピサロ……魔族ではあるんだけど、異空間に閉じ込められたみんなを解放してくれたんだ。所謂サントハイムの恩人だよね」
「ま、魔族なのか!? にしては……リュカ、お前に似ているなぁ」
でも性格は違うんですよぉ。
「当然だろう! コイツは僕の先祖にあたるんだからね……イケメン中のイケメンだから、みんなを異空間から解放したんだ。だから僕みたいなイケメンは信用できるんだよ」
リュカさんの思考回路って凄いですよね。馬鹿なのかと思うくらい凄いですよね。
「お、おい……リュカ……」
「あ、お礼はいいってさ。彼は恥ずかしがり屋さんだから、面と向かってお礼を言われると照れちゃんだよね。だから子孫の僕がお礼を受け取るよ!」
サントハイムの皆さんを閉じ込めたのも
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