第6章:女の決意・男の勘違い
第41話:敵対する心が敵を作る
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うか……
そう言えばアリーナ姫様達の故郷サントハイムは、デスピサロさんが手を下して人々を異空間へ幽閉してしまい、大問題になっているんでした。
視線を向けるとアリーナ姫様等も真剣な表情でデスピサロさんを睨んでいる。
「なんだ……そんな事か」
「『そんな事』とは何よ!? 早くお父様達を解放しなさいよ!」
流石は血気盛んで喧嘩っ早いお姫様……魔族の王様相手に、恐れる事なく噛み付いていく。
私だったらリュカさんの後ろに隠れたって出来ないです。
「す、すまん。侮辱する意味での言葉ではないのだ……と言うか、私が進化の秘法を使い化け物へ変化した時点で、私の魔力が遮断され解放されたはずなんだ。多分、2.3日前くらいからサントハイムに人々が戻ってると思うぞ。確認してみたのか?」
「お前がヤンチャしてた所為で、確認に戻ってる暇が無かったんだよ!」
「そ、そうだよな……済まんリュカ……」
大切の人の事を思うアリーナ姫様等の気迫と、歯に衣着せぬリュカさんのザックリした台詞と、今更ながら酷い事をしてしまったとの後悔の念で、流石のデスピサロさんも素直に謝ってしまった様子です。
「リュカ、申し訳ないんだけどルーラでサントハイムまで……」
「勿論だよアリーナ! こんな大事な場面でルーラを渋るほど僕は人でなしじゃない。ただ気球も持って行きたいから、取り敢えず村から出て気球に乗り込もうね。みんなも忘れ物は無いよね?」
ルーラでサントハイムへ行くのなら、この村で仕事を得ておきたかったなぁ……
そんな事言ったら怒られるかな?
怒られるだけなら、物は試しに言ってみるかな?
「トルネコさん……流石に止めた方が良いですよ」
考えていると私の肩に“ポンッ!”と手を乗せウルフさんが心を透かし読んだかの様に呟いてきました。
まだ何も言ってないのに!!
「今この場で『金儲けしたい』なんて言ったら、100%この場に置いて行かれますよ。俺も止める気になれないし……」
ですよねぇ〜……
そんな気はしてました! ただ、もしかしたらって、ちょっとだけ思っただけなんです!
トルネコSIDE END
(サントハイム)
ホイミンSIDE
「お父様−! みんなー!」
リュカさんのルーラで気球ごとサントハイムへ辿り着くなり、アリーナさんが凄い勢いでお城に駆け込んで行きます。
その後にクリフトさんとブライさんが急ぎ足で続きます……するとリュカさんが、
「やれやれ……面倒だがこれまでの説明は僕がしないとならないか」
と溜息交じりで呟きお城へと入っていきました。
別にリュカさんでなくても良いとボクは思うんですよ……リュカさんは偉い人に敬語を使わないから、説明とかするのには不適切だと思います。
また騒ぎを巻き起こすだけなら遠慮
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