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伝説の子猫の伝説
『リアス・グレモリーの受難』
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また神の悪戯なのか。ワインの味を覚えてからはや数年。献上品とはいえ、かなりの上物を飲んでいた子猫はワインに口を出し始めた。最初はワインの歴史トークから始まり、最近のおすすめの銘柄や自分がどのような味わいのワインが好きか。白か赤か。そして冥界のワインの味。ワインに関するトークで数時間程たっただろうか。

 ついに子猫がリアスの引っ張ってきたコレクションを飲み始めた。初めは賞賛していた子猫だがだんだんとグラスを空けるスピードが止まらなくなっていった。そしてそれを見たリアスがさり気なくワインを取り上げようとしたりしていたが彼女の極限までに鍛えられた動きにあえなく失敗。初めは軽く自慢するつもりのコレクションがほとんどツマミとともに子猫の腹の中にに消えてしまった。

「うん、やはり素晴らしいですね。このコレクションたちは。冥界製のワインとはここまで素晴らしい物だったのですか。私はよく献上品でこのようなものを頂きますが、まさかここでこうまでに美味しいワインを味わえるとは……今度何かあれば私に言ってください。力で解決しましょう!!なんなら私の知り合いの魔法少女たちのツテを使って解決して差し上げましょう」
「え、ええ。そう……まあ、このワイン数ダースであなたの協力を得られるのなら安いものだわ」
「ふふ、最初は生意気な小娘と思っていましたがなかなかの器量よし。どうですか?私の弟子に婿入りしてみませんか?彼もなかなかの器量ですよ。英雄の子孫ですし」
「そ、そう……結婚の話はもういいです。悪いけどけど私は少し休むわ。ちょっと気分が悪いの。朱乃、後のことは任せたわ……」
「あらあら、わかりましたわ。(木場くん!神谷くん!リアスを慰めてあげて!)」
「「(分かりました)」」
「ん?気分が悪いと……今度うちにある秘薬でもお持ちしましょう。
それと、ヒソヒソ話をしてしていますが何かあったのですか?
あ、次の一本お願いします」
「あの、塔城先生?ワインというのはそこまで湯水のごとく飲むものではないと思いますが……それにもうリアスのコレクションがあと数本しか無いのですが……」
「ん?大丈夫ですよ。私は仙術を使えるので適度にアルコールを分解していますし」
「そ、そうですか(そういう意味ではないのだけれど……)」

 昨夜の自分たちを一瞬で気絶させられる実力を見せつけられている彼女は強く反論できなかった。

(リアスのコレクションも残り僅か!もう協力も得られるよう確約もした。ならばあとは臭いもの(どこぞの白猫さん)に蓋をするだけ!)

 ついに女王が賭けに出る。



「あの、先生。今リアスがすこし具合が悪くなってしまったようなので今日はこれくらいでよろしいですか?あ、それとこれお見上げにどうぞ」
「ああ、もうこんな時間ですか……本当に申し訳な
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