暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
23 甘坊〜Take good care of your self.
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けどね。ちょっと戸惑っただけ。
今日のパチュリーは本当に甘えん坊だなぁ。風邪のせいだろうと自己完結。

シャクっとリンゴを口に含み、二度噛んだ後にパチュリーにキスをし、舌を使ってリンゴをパチュリーの口の中に移す。リンゴと唾液でグチュグチュになるのに少しだけ背徳感を覚えた。
そしてパチュリーは満足そうにリンゴを咀嚼する。
口の端から垂れた果汁と唾液が混ざったものを俺はなめとった。

………………………………………

デザートも食べ終わり、俺は食器を厨房に戻した後、再び椅子に座っていた。
そろそろ眠くなってくる時間。パチュリーはウトウトしながら言った。

「今日はありがとう…」
「なに、当たり前の事だよ」
「もし、明希が風邪をひいたら同じことして上げる…」
「ああ、うん」

俺は生返事だった。俺は病気にかからない。転生する時に神に頼んだことだ。
実はパチュリーに俺は前世の記憶を持っていて、転生するときに願いを5つ聞いてもらったこととかを話していない。聞かれなかったからというのもあるし、話す機会もなかったから未だに黙ったままだ。いつか話す機会があったら話そう。隠し事は喧嘩の原因になるし。

「ねぇ…明希…」
「ん?何?」
「私が寝るまで手…握って…」

俺はパチュリーの手を握る。
パチュリーは安らかな顔になって目をつぶった。

「おやすみ、パチュリー」
















__________________
おまけっ!そのよん

「今日も人狼が襲ってきましたね…」

「いい加減わからないんですかねぇ。ここには誰がいるか。そして歯向かえばどうなるか」

「御疲れ。小悪魔、美鈴。お腹空いたでしょ?ポトフを作ったわ」

「「え!?御嬢様手作りの!?」」

「パチュリーが風邪をひいて明希は看病、貴女達は人狼の相手。他に誰が作るのかしら?」

「御嬢様……ありがとうごさいます!!」

「パチュリー様を想っての行動。ありがとうごさいます!!」

「遠慮なく召し上がりなさい」

「「はい!いただきます!!!!!」」
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