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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-17
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れるロッド。グシャアアァァァ!!!! と普段IS戦で聞くことはない鈍い音が辺りに響き渡る。エネルギーシールドがエネルギーを限界まで使っていたせいか展開されることなく、直接一夏の纏う白式に当たり不規則に放射状に胸部装甲にひびが入っていく。また同じようにセシリアのもとに飛ばされ、再度支えられるもとうとうISに限界が訪れて光となって虚空に舞い、右手首に集まってガントレットが形成される。


「貴様がぁっ……貴様がぁ、私の名前を気安く呼ぶなぁっ!! 殺してやる……殺してやるぅぅぅぅぅ!!!!」
「やめろっ、ラウラ!」


 右手だけに展開していたロットをもう一本左手にも展開する。持ち手も合わせると二メートルを超える程度の長さがある。その二つを手に猛然と一夏に迫るラウラ。ここで騒ぎ事を起こしてしまっては後々が面倒くさい。
 しかし、ここまでラウラが激昂するのも珍しい。これはこれで被害が蓮自身に行くわけでもないのだからいいのかもしれないが、後の取り調べのことを考えるとやはりここで抑えておかなければならない。

 蓮は肩をすくめてため息を一つ吐いた後、自身のISを展開する。非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)超電磁砲(レールガン)やBT兵器があるなど、大型武装のせいで過積載ではあるが、どうせ非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)なのだから関係ない。翼を模している非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)からBT兵器を片翼から四機、合計八機をラウラに向かわせる。
 ラウラが真っ直ぐ一夏に向かっていくが、そこには理性の欠片もなくただ単に本能の赴くがままに突撃しているだけだった。瞬時加速(イグニッション・ブースト)も使っていないようで後ろから放たれたBT兵器がラウラを追い越せた。


 BT兵器の弾頭を八機ともバズーカランチャーにしていたため地面に着弾させて壁の役割と爆風で間の距離を広げられればいいと考えたのだ。それは上手くいった。唯一の誤算がラウラに一発命中してしまったことだが……そのせいで我を取り戻したのだから逆によかっただろう。
 生身の一夏に爆風と爆発した際の熱が襲うが、箒が前に立ってそのすべてを受け切っていた。一夏を後ろから支えていたセシリアも一夏に被さるようにして守った。彼女たちが頑張っている間に蓮は、ワイヤーブレードでラウラを巻き取り回収していた。


 やがて熱が収まり、爆風が収まり、巻き起こった黒煙が晴れる。するとラウラは、蓮に回収されたときに巻き取られて拘束されたままだった。まるでイエス・キリストが十字架に張り付けられているような状態であった。拘束されているラウラは、何の抵抗もしなかった。今の行動は自分が悪いと知っているから、これから何をされるかも知っている。
 対して、一夏たちは険しい表情をしたままだった。特に
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