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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―振り子の担い手―
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裏側守備表示にする!」

「ほう……ならば二体目のマシンナーズ・フォートレスで連弾の魔術師に攻撃!」

 一体目のマシンナーズ・フォートレスは、魔導書を二つ生贄にして得た《ゲーテの魔導書》の効果により、裏側守備表示として無効にしたが……もはやリバースカードがない俺には、二体目のマシンナーズ・フォートレスを止める術はない。マシンナーズ・フォートレスが装備した巨大な大砲に、先程までの活躍が嘘のように、連弾の魔術師は呆気なく破壊されてしまう。

「ぐっ……」

遊矢LP2800→1900

「続いて、グリーン・ガジェットでセットモンスターに攻撃!」

 マシンナーズ・フォートレスの大砲の衝撃波が収まらないうちに、グリーン・ガジェットがセットモンスターを殴りつける。隠れていた黒い服を着ていた魔法使いは、その攻撃にあえなく破壊されてしまうが……その魔法使いが持っていたバックは遺り、パカッとマジックのように開いた。

「破壊されたのは《マジカル・アンダーテイカー》! リバース効果により、《連弾の魔術師》を墓地から、守備表示で特殊召喚する!」

 《マジカル・アンダーテイカー》が遺したバックから、再び守備表示で特殊召喚される。だがその守備力は1200……せめてグリーン・ガジェットを止められたのならば良かったが、その守備力ではそれも適わない。

「二体目のグリーン・ガジェットで、連弾の魔術師を攻撃!」

 墓地からフィールドに舞い戻ったというのに、またもや連弾の魔術師は破壊されてしまい、俺のフィールドはモンスターどころかリバースカードもない、まさにがら空きという状態。

 ――対する戦士長のフィールドには、まだ攻撃をしていない《マシンナーズ・フォートレス》が残っているにもかかわらず。

「トドメだ……マシンナーズ・フォートレスで、ダイレクトアタック!」

 《連弾の魔術師》をいとも簡単に破壊したその大砲の一撃が、生身の俺に対して向けられる。明らかなオーバーキルと、デュエルに負けたら死ぬという事実から、俺はその場に恐怖で立ったまま動けずにいた。

 ガコン、と弾丸を装填する音がした瞬間、人間の身体など容易く引き裂く質量を持った弾丸が、《マシンナーズ・フォートレス》の大砲から俺のライフを0にすべく発射され――

 ――ようとした瞬間、眩い光がマシンナーズ・フォートレスの目の前で輝き、機械でも目は眩むのか大砲の狙いを俺から外し、意味もなくペンデュラムスケールが浮かぶ上空へと、その強力な弾丸を撃ちだした。

「……むっ!?」

 戦士長の驚愕の声とともに、マシンナーズ・フォートレスの前で輝いた光は俺のフィールドへと戻り、モンスターとしてセットされる。マシンナーズ・フォートレスが攻撃して来る前後で違うのは、俺の手札が
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