―振り子の担い手―
[11/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
裏側守備表示にする!」
「ほう……ならば二体目のマシンナーズ・フォートレスで連弾の魔術師に攻撃!」
一体目のマシンナーズ・フォートレスは、魔導書を二つ生贄にして得た《ゲーテの魔導書》の効果により、裏側守備表示として無効にしたが……もはやリバースカードがない俺には、二体目のマシンナーズ・フォートレスを止める術はない。マシンナーズ・フォートレスが装備した巨大な大砲に、先程までの活躍が嘘のように、連弾の魔術師は呆気なく破壊されてしまう。
「ぐっ……」
遊矢LP2800→1900
「続いて、グリーン・ガジェットでセットモンスターに攻撃!」
マシンナーズ・フォートレスの大砲の衝撃波が収まらないうちに、グリーン・ガジェットがセットモンスターを殴りつける。隠れていた黒い服を着ていた魔法使いは、その攻撃にあえなく破壊されてしまうが……その魔法使いが持っていたバックは遺り、パカッとマジックのように開いた。
「破壊されたのは《マジカル・アンダーテイカー》! リバース効果により、《連弾の魔術師》を墓地から、守備表示で特殊召喚する!」
《マジカル・アンダーテイカー》が遺したバックから、再び守備表示で特殊召喚される。だがその守備力は1200……せめてグリーン・ガジェットを止められたのならば良かったが、その守備力ではそれも適わない。
「二体目のグリーン・ガジェットで、連弾の魔術師を攻撃!」
墓地からフィールドに舞い戻ったというのに、またもや連弾の魔術師は破壊されてしまい、俺のフィールドはモンスターどころかリバースカードもない、まさにがら空きという状態。
――対する戦士長のフィールドには、まだ攻撃をしていない《マシンナーズ・フォートレス》が残っているにもかかわらず。
「トドメだ……マシンナーズ・フォートレスで、ダイレクトアタック!」
《連弾の魔術師》をいとも簡単に破壊したその大砲の一撃が、生身の俺に対して向けられる。明らかなオーバーキルと、デュエルに負けたら死ぬという事実から、俺はその場に恐怖で立ったまま動けずにいた。
ガコン、と弾丸を装填する音がした瞬間、人間の身体など容易く引き裂く質量を持った弾丸が、《マシンナーズ・フォートレス》の大砲から俺のライフを0にすべく発射され――
――ようとした瞬間、眩い光がマシンナーズ・フォートレスの目の前で輝き、機械でも目は眩むのか大砲の狙いを俺から外し、意味もなくペンデュラムスケールが浮かぶ上空へと、その強力な弾丸を撃ちだした。
「……むっ!?」
戦士長の驚愕の声とともに、マシンナーズ・フォートレスの前で輝いた光は俺のフィールドへと戻り、モンスターとしてセットされる。マシンナーズ・フォートレスが攻撃して来る前後で違うのは、俺の手札が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ