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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第357話】
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わたくしも年末年始は残りますわ。 イギリスには夏に帰国致しましたし、もしも国から何かあればわたくしに連絡はあるはずですから」


 セシリアも笑顔でそう告げる――この様子なら鈴音も残りそうだな。


「アタシも残るわよ? 向こうに帰っても何かある訳じゃないしね?」


 ――とのこと、代表候補生になってから離婚した親とは会ってないのだろうか……気にはなるが、これは流石に俺が踏み入れられる領域じゃない。

 そう考えをまとめ、俺は小さく頷くと鈴音はニッと白い歯を見せて応えた。

 美冬や未来、美春は日本に居るのは確定だから訊かなくても問題は無いだろう――と、篠ノ之が一夏に――。


「年末年始か……一夏、年末年始は私は空いているぞ」

「ふぅん、そっか」

「……………」


 まさかの一夏の言葉に、篠ノ之も口をパクパクさせ――。


「フンッ!」


 ゴツンッ――と鈍い音が響き渡る――篠ノ之の拳骨が一夏の脳天にもろに一撃を食らわせた音だ。

 頭を擦る一夏を他所に、食べ終えた篠ノ之はトレイを手に持ち、そのまま立ち去っていった。


「イテテ……何怒ってんだ……あいつ?」


 そう言いながら首を傾げる一夏を他所に、セシリアが――。


「……篠ノ之さん、好きな殿方にはいつも手が出てますが自身が嫌われるとは思いにならないのかしら……?」


 何気ない言葉だが、それは確かに俺も思う。

 実際、俺はあんな感じに暴力振るわれたら絶対好きにはならないな。


「……一応ツンデレって奴じゃないのかな? 僕はわからないけど、暴力嫌いだし……って言っても、やっぱり嫉妬しちゃうけどね、あはは」


 そう俺を見ながら応えるシャル――そういや、よく腕をつねられたな……まああの程度で嫌いになる方が難しいが。


「あ、アタシはちょっと耳が痛いわね……。 く、口より先に手が出ちゃうから……あはは……」


 ――とは言うものの、最近はわりと成りを潜めてる気がするが――。


「ふむ。 まあ私も嫉妬はするが、やはり暴力はな……セシリアや鈴、美冬を傷付けておいて言える立場ではないが――」

「――ラウラ、私もセシリアも鈴ももうその事は気にしてないから口に出しちゃダメだからね? そうやって気にするとラウラの好きなかき揚げ、目の前でこれみよがしに食べちゃうからね?」

「な、なんと!? お、お慈悲を……」

「じゃあ気にしないこと♪ 良いわね?」

「ぜ、善処しよう」


 ――まるで姉妹の様なやり取りにほっこりしつつも、食べ終えた食器を片付け始める俺。


「あれ? もうヒルト戻るの?」

「あぁ、今日の射撃訓練で目を酷使したからな
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