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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第357話】
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スマッシュ打てるぐらいには」
「うふふ♪ 火の玉スマッシュはわかりませんが、わたくしが教えますから大丈夫ですわよ。 大船――いいえ、豪華客船に乗ったつもりで安心してくださいな♪」
そんな例えに、豪華客船乗った事無いからよくわからないと思うが――気持ち自体は嬉しいので小さく頷く。
とりあえず、フレキシブルの特訓が上手くいってないことは一時とはいえ忘れられたのだろう――解決にはなってないが、多少気持ちが楽になったのなら良いのだが……と、ここでパスタを食べ終えたラウラが口を開く。
「ヒルト、私は茶道部だ」
「茶道部?」
そう聞き返すと、ラウラは小さく頷く。
茶道部といえば、学園祭でラウラがウサギの和菓子を食べにくそうにしていたのが印象的だ。
「成る程……茶道部か。 そういやラウラは日本文化に興味があるんだよな?」
「うむ、色々と興味深い。 昔は黄金の国、ジパングと呼ばれていたそうだが……」
確かマルコ・ポーロの東方見聞録だったかな?
……うろ覚えだから記憶が曖昧だ。
――と、ここで黙って聞いていた一夏が口を開く。
「確かさ、茶道部の顧問って千冬姉だっけ?」
軽く首を傾げ、ラウラに聞く一夏を訝しげに見ながら口を開く。
「……そうだ。 教官――いや、織斑先生が茶道部の顧問だ」
声色に冷たさを感じるも、一夏は気にせず「成る程なー」っと頷きながら呟く。
てか姉なんだから顧問ぐらい把握してないとダメな気がする。
そういえば風の噂だが、織斑先生のファンの女生徒が茶道部に一斉に殺到して正座を二時間させて篩にかけたとか耳にしたことがある。
正座二時間は――足の感覚が無くなりそうな気がしなくもないが。
「織斑先生が顧問って訊くと、案外意外な気もするが……」
「む? 確かに教官のイメージだと、運動部の顧問という色の方が強いだろうが……茶道もたしなんでいると、ドイツで訊いた事があってな」
俺の言葉に直ぐ様反応、そして軽くだがドイツで教官していた当時の織斑先生の事について言ったラウラ。
心底尊敬しているのだろう――うちの親父も尊敬してるが、同じ女性だからか更に深く尊敬してるイメージだ。
「ふむ。 織斑先生の事はまた今度訊くことにして、ラウラは長時間の正座は大丈夫なのか?」
「無論だ。 あの程度の足の痺れなど、拷問に比べれば容易いものだ。 ――だが、痺れた足を触られるのは苦手だ、幾ら嫁でもそれだけは……な?」
そう訴えかけるラウラだが、俺のいたずら心としては触りたくなるのが心情――涙目のラウラ、可愛いかもしれないし。
そんな風に考えつつ、機会があれ
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