高校2年
第四十六話 男にしてやるよ
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甲子園出場監督の花嫁”を抱かせてあげますよ!」
渡辺は勢い良く立ち上がった。
そして丁寧にお辞儀した。
「ありがとうございました。お陰で、俄然やる気が出てきました。」
渡辺はそう言って颯爽と踵を返し、その場を離れていく。
「あっ!ちょっ、コーヒーまだ全然飲んでねぇじゃん!」
慌てる松下の声を背後にしても、それはもう渡辺には聞こえていなかった。渡辺の視線は来年の夏。もう、一直線だった。
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