曹操聖女伝第6章
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身分を蔑ろにした。遅かれ早かれ結末は一緒だよ」
??が微かに涙を浮かべながらつぶやくように言い放つ。
「身分って何だよ?只正しい事をしてれば良いだけの話だろ?」
間違った正義、間違った悪、それを判断する事は難しい。良かれとした事が誰かを傷付ける事もある。正義とはなんであろうか……。
ただ、これだけはハッキリと言える。董貴人の死に顔が穏やかであったのに対し、董承の死に顔は怒りに満ちた見苦しい顔であった。
曹操は不快な気配を感じて辺りを見回した。
「いるのは解ってる!そろそろ出てきたらどう!?」
突然出て来たのは人間に転生した魔王そのAであった。その表情は不満と怒りで満ちていた。
「ユーはホワット処まで図々しい事をすればスピリットが 済むのだ!」
私利私欲の為だけに曹操の周りを裏切り者だらけにし、多くの者達を死へと追いやった悪魔に言われたくないセリフである。
だが、曹操は人間に転生した魔王そのAの言葉を無表情で聞いている。
「サッチなにも用意してやったのに……ホワイ何故死ねない!ホワイ死ぬとセイシンプルな事が 出来ない!」
人間に転生した魔王そのAの言葉を聞いて、曹操は鼻で笑った。
「死ぬが簡単?可笑しな事を言う。邪凶が残され、邪凶を抑えなければいけないと言う使命を背負う者がいない世界の恐ろしさを知らんと見える」
「僕のワードのホワット処が 変だとセイのだ!」
曹操は何時にも増して凛々しい顔で答えた。
「私が欲しいのは、帝位でも王位でも奴隷でもない。治世だ。もし他の誰かに天下を盗られる事で真の平和が訪れるなら、私は甘んじてその結果を受け入れよう。だが、人間に転生した魔王そのA!いや、劉備!貴様は違う!」
この時の曹操は何時にも増して凛々しく、逞しく、美々しく、そして神々しかった。
「孫策亡き今だから白状出来る事だが、私は孫堅親子を高く評価していた!お前達邪凶がいなければ……そいつらに天下を明け渡していたかもしれん!だが、残念ながら貴様らがいた……欲望と他人の不幸を尊ぶ愚劣な貴様らが!」
人間に転生した魔王そのA……この言葉は意外と面倒なので、そろそろ本名である劉備で呼ぶ事にする。の堪忍袋の緒が切れた。
「ふざけるなーーーーーー!イットじゃAまるでワールドが 僕のシングだとセイトゥルースをノー定するちゃんなモノではないかぁーーーーー!」
「どうやら私はまだまだ戦い続けなきゃいけない様だね」
「グッドに考えろよ!袁術は“朽ちた骨”!袁紹は決断パワーが ナッシング!劉表は評判だけ!孫権は親の七ライトり!劉璋は駄ドッグ!そしてユーは不器用でスカイスピリットの読めない“大義馬鹿”!ワールドの支配者は僕だけ!」
曹操は笑顔で劉備の台詞を否定する。
「袁術はかなり強気な漢、袁紹の後ろ盾である汝南袁氏は侮りがたし、孫権には優秀
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