曹操聖女伝第6章
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う」
帰宅時、曹操の大きさに完全に打ちのめされた孫策は周瑜と魯粛(字は子敬)に命じた。
「曹操を徹底的に調べ上げろ!あの化け物がいる限り、俺の目標は遠く彼方のままだ!」
それに対して、周瑜は安堵の表情を浮かべながら首を横に振った。
「その心配は無い。曹操は我々を侮っている」
魯粛が尋ねる。
「それは如何言う意味ですかな?」
「孫策殿が曹操の言った“野望年齢”の意味が解らずにいたでしょ。その時に面白い事が浮かんだのです」
「面白い事?」
「このままいけば、曹操は孫策殿の事を“この程度なら恐るるに足らん”と思うと読んでいましたので、私が更に空気を読めていないと思わせる台詞を業と言っておいたのです」
孫策は納得した。
「成程!そうすれば曹操の目線は俺達から離れる!」
「その通りです」
魯粛が袁術の死を振り返ってこう述べた。
「しかし、民衆から貰ったモノを自慢しろと言われた途端に命をあそこまで縮めたのは凄う御座いましたな」
孫策は当然だという表情でこう答えた。
「袁術が他の者に好かれなかった証拠さ。ああ成ったらもう君主じゃねぇよ!」
周瑜が補足説明をするかの如く言い放つ。
「民有っての国であり、国在っての民ではありませんからな」
その後、曹操は諸侯の礼をもって袁術を揚州で葬った。
曹洪が少し困った顔をしていた。??が曹洪に声をかける。
「どうした?」
曹洪がため息を吐きながら答える。
「これは夏侯淵殿、曹操殿が無理難題を命じましてな」
??が首を傾げた。曹操が人に無理難題を強要するとは思えないからだ。
「無理難題?どういう事だ!?」
「実は……夏侯淵殿を男として扱えと申すのです。この様な可愛らしい幼女を屈強な大男として扱えと。これは―――」
??が激怒した。
「俺は男だ!歯を食いしばれ!修正してやる!」
曹仁が曹洪にフェイスロックを見舞う??を発見する。
「夏侯淵殿!これは一体何ですか!?」
??がさらっと答える。
「何って、お仕置き」
報告を受けた曹操が大笑い。
「アハハハハハハハ!ハハハハハハ!ハッハハハハハ!」
「曹操、窒息しそうなぐらい笑うなよ」
笑い過ぎて半泣き状態の曹操。
「御免なさい。でも、可笑しくて可笑しくて」
荀ケが一応弁護する。
「し、しかし、これ程の暴れん坊の夏侯淵殿が何故に女子に間違われるのか不思議で」
??が怒ったように言う。
「こっちが聞きたいよ!」
趙公明が??をからかう。
「其れは外見の由々しき事態にやあらむ?黙とはゐらば、何奴も、見惚らるる美おぼこに見ゑござらぬもぬ……筈……」
「見てくれの問題かよ!?」
怒って出て行く??。
「趙公明も酷い事を言うぜ!こんなに醜い美少女が何処の世界に居る!」
とりあえず町を散策して気分
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