2話 儚き剣 ロンド
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トーラスキング がこの層の真のボスだ。
しかもバラン将軍とは部屋の奥で戦っていたので脱出はほぼ不可能。
撤退出来るのは入り口付近でナト大佐と戦っていた俺たちだけだ。
中ボスも倒し切れておらず麻痺者は7人ほどいる。
詰んだ.......
そう思った時だった。
「全員、一斉に攻撃!」
と、キリトが叫ぶ。
俺も含め6人のプレイヤーが握る剣から色とりどりのライトエフェクトが現れる。
そして最後、僅か1ドットのHPが残った。
ナト大佐がニンマリと笑った気がした。
だが、その時キリトの拳にライトエフェクトがかかった。
あれは、体術スキル 閃打!
その一撃でナト大佐は体をポリゴン片にして爆散させた。
幸いトーラス王の動きは遅かった。
「全員迂回してバラン将軍の援護を」
そう言うが早いがキリト駆け出した。
ものすごい速さだった。
駆け出したキリトを追って他の5人は、追って行く。
バラン将軍の手前まで来た時、
「全員、総攻撃」
また、キリトの怒声がとぶ!
そしてまた、色とりどりのライトエフェクトが現れる。
そしてまたもや、HPが僅か1ドット残った。
またかよ、そんなキリトの心の声が聞こえたような気がした。
またもや体術スキルを使って残りのHPを削り切る。
そして全員の心がふっと緩んだ時だった。
トーラス王が上半身を大きく仰け反らして......
一気に吐き出した。
雷を
恐らく、ブレス攻撃。
さらに視界の右端に緑のアイコンが点滅している。これは最悪の状態、麻痺。
体に力が入らない。
懸命にポーションを出そうとするが、手が動かない。
トーラス王はこちらに近づいてきた。狙われたのはリンドとキバオウだ。
そしてトーラス王が攻撃モーションに入った時、
バァーーンという音がしてトーラス王が仰け反った。
俺が見たのはブーメランのような武器が入り口の方に戻っていくところだった。
そしてそのブーメランを慣れた手つきで受け取った人物を見て絶句した。
そう、この剣を作ってくれたあの鍛冶プレイヤー!!!
名前は.....あ、まだ知らなかった。
後で聞いたところによると彼はネズハ と言うらしい。
しかし再びトーラス王が上半身を仰け反らしている。
誰かが叫んだ。
「よけろ!」
しかしその言葉が届く前に雷ブレスは吐き出される!
だが、ネズハはすでに雷ブレスの2mも遠くに回避していた。
「雷ブレスが吐かれる時、僕の目が光るんだ。」
そう言ったのは、ネズハの横に並んだ 鼠のアルゴ と呼ばれる人物だ。
実を言うと、彼女には少し面識がある。
彼女からは定期的に大型ギ
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