暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
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う」って腕を組んだ。それで他の奴らも落ち着き始めた。位階を改める。コイツが頭だ、絶対。主が「助かる」って心底安堵したように溜息を吐いた。
『君たちにお願いがある。ここからは私の話に合わせてくれ。頼む』
主からの頼み。命令じゃなくて、頼みだった。これもまた初めての経験だ。あたしらを代表してシグナムが『如何様にも』と答えると、『ありがとう、助かるよ』って礼を言われた。そんな言葉を掛けられたのはいつ以来だろう、全然憶えてねぇ。
「エリーゼ、モニカ、ルファ、それにアンナ。彼女たちは愛人ではない。戦友だよ」
「「「「戦友・・・?」」」」
「そう、私の大切な戦友だ」
戦友。なんか知んねぇけど、胸の奥が熱くなった。
†††Sideヴィータ⇒オーディン†††
まさか“夜天の魔導書”が私の元へ転生して来るとは思いもしなかった。久しぶりに見る事の出来たシグナムとヴィータとシャマルとザフィーラ。その2つだけでも十分動揺してしまったのに、誤解によってモニカやルファに冷たい目で見られ、エリーゼを泣かせてしまってさらに動揺。
それだけで心がポッキリ折れそうだった。さらに、そこで登場したのが恐ろしい
鬼
(
アンナ
)
だった。確実に心をへし折られることを覚悟して、しかし話を聴いてもらおうと説得してみると、聴いてもらえることになった。助かった。が、弁明の結果いかんによっては・・・・アンナに殺されるかもしれない。
「彼女たちは、私が
ベルカ
(
ここ
)
に来るまでに知り合っていた、共に戦った戦友なんだ」
“夜天の魔導書”――いや、
現在
(
いま
)
はまだ“闇の書”か。“闇の書”に守護騎士ヴォルケンリッター。それはベルカの一部(正体を知る連中)に於いては畏怖の対象だったはずだ。だからかつての主に酷い扱いをされていたと聞いている。城の地下に閉じ込められ、人間扱いされなかったなどなど。
エリーゼ達ならたとえシグナム達の正体を知ったとしても、おそらくそんな扱いはしないだろう。信じている。信じてはいるが、ここは正体を隠しておいた方がいいと思う、勝手だがな。それに、戦友と言うのはあながち嘘じゃない。私にとっては、と付くが。
「『君たちの名を教えてくれ』だから君たちが考えているような男女の仲じゃない」
『守護騎士ヴォルケンリッター、剣の騎士シグナムです。我らが主』
『同じく湖の騎士シャマルでございます』
『同じく盾の守護獣ザフィーラです』
『同じく鉄槌の騎士ヴィータです』
私は彼女たちの名を知っているが、この世界では初対面だ。だから私が彼女たちの名を言う前に、名を訊いて初めて知ったフリをしておかないとな。そして返ってきた自己紹介。シグナムやザフィーラの堅い口調、あぁ懐かしい。しかしシャマルとヴィータの口調には違和感しかない
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