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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth4果て無く旅せし魔導書〜Grimoire des nachthimmeL〜
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」
エリーゼっつうのがビシッと主と、あたしらにまで指差した。こういう場合はどうすりゃいいんだ? シグナムに視線で尋ねる。シグナムもシャマルもザフィーラも小さく首を横に振るだけだ。
「なあエリーゼ。彼女たちは――」
「黙って下さい」
「はい」
主弱っ! 本当にどうすりゃいいんだ?と思っていたところに、『とりあえず今は彼女の言う通りにしてくれないか』って主からの思念通話。それにシグナム達が『了解しました、我らが主』って応えて正座をする。あたしも遅れて正座する。今まで絶対にこんな事なかったから調子狂うな。
「さあオーディンさんも正座ですっ!」
主も寝台の上で正座したら、
「ゆ・か・に! 床に決まってるじゃないですか! なにベットの上で優雅に正座してるんですかっ! ふかふかで気持ち良いですかっ!?」
ってメッチャ怒鳴られた。とりあえずこの場での位階は何となく判った。エリーゼっつうドレスを着たのが一番上だ。次に主だな。で、モニカとルファっつうのがその下だ。主のことを先生っつってるし。アギトってぇのは判らねぇけど、主と一緒なんだからそれなり?
「失礼するよ」
そんなことを考えてると、主があたしとシグナムの間で正座した。こんなに近くに主が来るのもまた初めてかもしれない。
「オーディンさんも殿方です。女性とお付き合いしたいというのは仕方ないとします。本当は嫌ですけどっ!・・あ、コホン。わたしの言いたい事はそうではなくてですね。その、お付き合いしたとしても、わたしの、ひぅ、屋敷に連れ込んで、ぅく・・うぅ」
あ、嗚咽が混じり始めた。右隣に座る主の肩がビクッと震えた。モニカとルファっつうのが「最低です」って主を冷めた目で見る。昔、あたしらにも向けられた目だ。これはいよいよ主の立場が最悪になりそうだな。
「ひっく、うっく、うわぁぁ〜〜〜ん、オーディンさんの馬鹿ぁぁ〜〜〜〜っ!!」
ガキみてぇにわんわん泣き始めた。収拾がつくのかこれ? とここで、「何があったのエリーっ!?」別の女が現れた。女ばっかだな。浅葱色の長髪を頭の片側で結んで、使用人服――のようだけど、ありゃ騎士甲冑(魔力の塊だって判る)だ。佇まいである程度判る。コイツ、結構な腕を持ってんな。ま、あたしらに敵うわけねぇけど。
「・・・その方たちは一体どちら様ですか?」
「オーディン先生の愛人らしいです」
「違うと言っているだろうっ!」
「ほう。オーディンさんの愛人ですか。そうですか・・・」
「恐い――じゃなかった。アンナ、違う。みんな誤解している。今は話を聞いてくれ!」
主の必死の弁明だけど、今現れたアンナっつうのがギラッて睨んできた。でも今まで話を一切合切聴こうとしなかった連中とは違って、「聴きましょ
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